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尹汝貞氏「気高いふりをする英国人に認めてもらいました」

尹汝貞氏「気高いふりをする英国人に認めてもらいました」

Posted April. 13, 2021 08:26,   

Updated April. 13, 2021 08:26

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「あらゆる賞は意味がありますが、『気高いふりをする(snobbish)』英国人に認められ、なおさら意味があります」

映画「ミナリ」の尹汝貞(ユン・ヨジョン、74)が11日(現地時間)、英アカデミー授賞式で韓国人俳優としては初めて助演女優賞を受賞した直後、ビデオ出演にて英語で明らかにした感想だ。授賞式場では笑いと拍手が沸き起こった。

英映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)は同日、英ロンドンのロイヤルアルバートホールで行われた授賞式で、尹汝貞を助演女優賞の受賞者と発表した。米俳優組合(SAG)賞に続き、英国で最も権威のある英アカデミー賞まで受賞し、尹汝貞の米アカデミー賞受賞の可能性はさらに高まった。

氏はこの日名前が読み上げられた直後、両手で顔を覆い、「韓国人俳優の尹汝貞です」と口を開いた。また「どう言えばいいか分からない。候補にノミネートされて光栄だ。いや、もう受賞者ですよね」と言って戸惑いを見せた。氏は、エリザベス2世英女王の夫フィリップ公の死去に哀悼を表した後、「気高いふりをする英国人に認めてもらって、もっと意味がある」とウイットをもって話した。見守っていた司会者デヴィッド・オイェロウォは爆笑し、客席からも歓声が上がった。尹氏は、「彼らから良い俳優と認めてもらって、とてもうれしい」と締めくくった。

尹氏は受賞直後、米芸能メディア「バラエティー」とのインタビューで、「(英国人を気高いふりをすると表現したのは)個人的な経験のためだ。数回英国を訪問し、10年前、ケンブリッジ大学で俳優としてフェローシップをした。その時、(英国人は)気高いふりをしていると感じた。悪い意味ではない」と述べた。続いて、「英国は長い歴史を持っており、それに対する誇りがある。アジア女性として、彼らが偉そうにしていると感じた。それがわたしの率直な感情だ」と付け加えた。

尹氏の受賞感想について米国芸能メディア・ヴァルチャーは、「2021年の最高の受賞感想」に挙げ、「英国人の面前で、彼らを『上品ぶっている』と表現しながらも、場内を笑いの海にし、人々を魅了するとは。彼女は伝説だ」と持ち上げた。バラエティーや米芸能メディア「デッドライン」も、「最も笑いを生んだ感想」と評価した。


金哉希 jetti@donga.com