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韓国アイドルが取り分け世界的に愛されている理由は?

韓国アイドルが取り分け世界的に愛されている理由は?

Posted April. 10, 2021 08:04,   

Updated April. 10, 2021 08:04

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ビルボードチャートを席巻するBTSから、世界の女性歌手の中で最も多いユーチューブチャンネルの購読者(5980万人)を保有しているブラックピンクまで。韓国アイドルグループの飛躍的な成長要因についての分析が多いが、韓国ダンスミュージックの発展にその起源を見いだすことはまれだった。

クローンのカン・ウォンレとポピュラー音楽評論家のパク・ソンゴンは、「なぜ取り分け韓国のアイドル歌手の音楽が世界的な人気を集めるようになったのか」という質問に対する回答を、韓国のダンスミュージック100年の歴史から求める。

韓国でのダンスの起源は1928年に遡る。米国のジャズ王と呼ばれたポール・ホワイトのアルバム広告が1928年、東亜(トンア)日報の紙面に載せられたのが韓国ダンスミュージックの始まりだと思う。朝鮮総督府にダンスホールの許可を求める嘆願書を送った1930年代の記録、1967年に大衆芸能雑誌「歌謡生活」で紹介された当時の人気ナイトクラブのリストや店舗別の状況資料を通じて、ダンスミュージックが胎動していた状況をリアルに描いた。

ダンスの重要性が大きくなり始めた1980年代のダンス歌手の活躍は、Kポップの世界的な成功ともつながっている。ダンス音楽が人気を集め、専門のバックアップダンサーが登場し、これは1990年代の第1世代のアイドル、ひいては今日のアイドルグループの誕生につながったという。アイドルグループを作るのに中核的な役割を果たす企画会社のシステムの始まりを、金完善(キム・ワンソン)から探す分析も新鮮だ。金完善を育てたハン・ベクヒは、早期教育と厳しい訓練が10代の歌手が舞台で目立つ最も効果的な方法だと考え、中学生だった金完善にダンスを教えた。統制された環境で、幼い歌手志望生に多様な技を教える現在の企画会社システムが、1980年代に始まったというのだ。

日本で類を見ない成功を収めたBoAを皮切りに、世界舞台に進出し始めた東方神起やビックバン、ワンダーガールズ、BLACKPINK、そしてBTSに至るまで、2000年代以降のアイドルグループの系譜をまとめている。ヒップホップとダンスを結合してKポップの多様性を拡張させたビックバン、簡単に真似できるポイント振り付けを披露したワンダーガールズや少女時代などのダンスを通じて、アイドルグループが世界的な人気を構築した要因を分析した。


金哉希 jetti@donga.com