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安否

Posted February. 27, 2021 08:11,   

Updated February. 27, 2021 08:11

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「詩はなぜ好きなのか」。この質問をして答えを見つけるのが私の仕事だ。それでいつも詩について考えているが、詩がいつも良いとは限らない。世の中も恋人も嫌いになる時があるのに、詩だっていつも好きなわけがない。ところが、このような詩を目にすると、事情は変わる。「あら!」胸が高鳴って、詩は当然いいものだと信じるようになる。「詩はなぜ好きなのか」。こうお聞きになると、私の味方、私の心がそこにあって好きだとお答えする。明日は変わるかもしれない。しかし、この詩の一節で、「あれ?ここに渡しの気持ちもあるね」と感じたら、あなたはすでに詩が好きなんだ。

もうすぐ春だ。40番目の春、50番目の春。人には数えきれないほど多様な春がある。より多くの春を知っているということは、より年を取ったということと同じだ。一番若い季節を老いて迎えるのは、とても妙な気分だ。燦爛たる夏を期待するより、よく年取ってよく捨てたい。生命の中で死を思い浮かべた人、詩人と同じことを考えた人にとって、ユン・ジンファ詩人の「安否」は珍しくない。私の心が、まるで私であるように分かる詩が慣れないはずがない。世の中で私だけがこのようなことを考えたのではなく、同じことを考えた同じ味方がいるという事実は、身にしみる慰めだ。

本格的な春になって、もっと忙しくならないうちによろしく伝えよう。良い人と、良い人になりたい自分自身と挨拶を交わそう。人間らしく生きたい美しい人が書いた詩は、安否の挨拶としては申し分がないだろう。

文学評論家