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「北朝鮮住民の暮らしが困難になったなら見直す時」 統一部長官が制裁緩和を訴え

「北朝鮮住民の暮らしが困難になったなら見直す時」 統一部長官が制裁緩和を訴え

Posted February. 27, 2021 08:11,   

Updated February. 27, 2021 08:11

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李仁栄(イ・インヨン)統一部長官が、北朝鮮住民が直面した人道主義的危機を考慮し、対北朝鮮制裁を見直す必要があると明らかにした。北朝鮮が新たな戦略兵器を誇示し、核保有国の地位を公式化する状況で、李氏は連日、制裁緩和の必要性を強調している。

 

李氏は26日に公開された英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、「制裁の目的ではなかったが、結果的に(北朝鮮)住民の暮らしが困難になったなら、これをどのように改善していくのか」とし、「しっかり評価し考えなければならない時になった」と強調した。北朝鮮が、核放棄の意思を明らかにしていないが、制裁の効果と限界について見直しが必要だという主張だ。最近、李氏は連日、制裁緩和と3月に予定された韓米合同軍事演習の縮小を主張している。

これに対して米国務省は、「北朝鮮の挑発と武力使用を阻止し、北朝鮮が最も危険な兵器プログラムを手に入れないよう制限することが米国の重大な関心事」と反論した。しかし李氏は、インタビューで、「国際社会の共感が形成されるなら、非商業用の公共インフラのような分野で、もう少し制裁の柔軟性が拡大されることが望ましい」と再度強調した。

李氏はまた、制裁の長期化、新型コロナウイルス、台風被害、水害など北朝鮮が直面した三重苦に触れ、「経済的な困難が続き、北朝鮮住民を中心に、人道主義的な危機、その可能性が増加していることは否定できない」と指摘した。

 

また、新型コロナウイルスのワクチンと関連して、「自国民優先でワクチン接種するほかないが、一定の余力が確保されたら、北朝鮮をはじめワクチンの足らない国に協力する人道主義的なアプローチを怠ってはならない」と強調した。


權五赫 hyuk@donga.com