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バイデン氏、空路入国者に搭乗前の検査だけでなく到着時に隔離義務化

バイデン氏、空路入国者に搭乗前の検査だけでなく到着時に隔離義務化

Posted January. 23, 2021 08:05,   

Updated January. 23, 2021 08:05

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バイデン米大統領が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために入国者の隔離を義務化することを明らかにした。空路で米国入りするすべての乗客にフライト出発前の72時間以内に検査を受け、新型コロナウイルスの陰性証明の提出を義務付けたのに続き、入国後の隔離義務まで追加したのだ。20日(現地時間)に発足したバイデン政権は、パンデミック克服を最優先の国政課題としている。

バイデン氏は21日、外国から空路で米国入りする全員に搭乗前の感染検査と到着後の隔離を義務付けた新型コロナウイルス関連の大統領令に署名した。バイデン氏は、「40万人を超える米国人が新型コロナウイルスで死亡した。第2次世界大戦における死亡者より多い」とし、「これ(大統領令)は戦時の対応だ」と強調した。ただし、バイデン氏は隔離義務が始まる日と隔離期間については具体的に言及しなかった。現在、米疾病予防管理センター(CDC)の指針では、入国後の隔離は強制ではなく勧告事項で、期間は14日から10日に短縮された状態。これに先立ち、米保健当局は今月26日から空路で米国入りする全員に新型コロナウイルスの陰性証明の提出を義務付けると発表した。

バイデン氏は21日、大統領令を通じて空港や飛行機、列車、長距離バス、旅客船など公共交通機関でのマスク着用を義務化した。また、国防生産法(DPA)を動員して、新型コロナウイルスの感染対策に必要な衛生用品、検査キット、ワクチンなどを供給することを決めた。バイデン氏は、今後6週間で米国の新型コロナウイルス感染による死者が10万人増え、累計死者数が50万人を超えると見通した。バイデン氏は、「私たちはまだパンデミックの暗い冬の中にいる」とし、「私たちが望む水準に状況が改善されるには、数ヵ月以上待たなければならないだろう」と述べた。

バイデン政権は、米国とロシアの核軍縮枠組み「新戦略兵器削減条約(新START)」の5年間の延長を推進する方針だ。ジェン・サキ大統領報道官は21日、記者会見で、「米国は新STARTの5年間延長を求めるつもりだ」とし、「大統領も新STARTが米国の国家安全保障の利益に合致すると考えてきた」と明らかにした。新STARTは、オバマ政権だった2010年に締結され、両国の核弾頭を各1550個に制限するという内容だ。米露間で唯一残っている軍縮条約で、来月5日で期限が切れる。


兪載東 jarrett@donga.com