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16カ月にわたる復元、屏風「海鶴蟠桃圖」が1カ月間国内で展示

16カ月にわたる復元、屏風「海鶴蟠桃圖」が1カ月間国内で展示

Posted December. 04, 2020 08:54,   

Updated December. 04, 2020 08:54

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米オハイオ州デイトン美術館が所蔵する韓国の屏風「海鶴蟠桃圖」が、約1カ月間公開される。ソウル鍾路区(チョンノグ)の国立古宮博物館で4日開幕し、来年1月10日まで開かれる特別展「海鶴蟠桃圖、再び舞い上がった鶴」を通じてだ。昨年7月、国外所在文化財財団とデイトン美術館の業務協約を通じて国内に入り、約16ヵ月間の復元作業を経て、米国に帰る前に公開される。

海鶴蟠桃圖は、長寿を象徴する「十長生図」の素材の中で海と鶴、桃を強調して描いた絵をいう。朝鮮末期に宮中で大流行し、皇太子の婚礼をはじめとする様々な行事のために数十点が制作された。海鶴蟠桃圖の桃は、3000年ごとに一度実を結び、長い寿命を意味する。

今回展示される海鶴蟠桃圖は、高さが244.5センチ、幅が780センチで、現在残っている約10点の中で最も規模が大きい。金箔を使って、デイトン美術館が入手した時は、日本絵画として知られていた。そして2017年に京都工芸繊維大学の井土美里教授と成均館(ソンギュングァン)大学のキム・スジン招聘教授が現地調査で、19世紀末〜20世紀初めに韓国で製作されたと分析した。

この絵は1920年代、米国人・チャールズ・グッドリッチが書斎を飾るために購入し、彼の死後、デイトン美術館に寄贈された。グッドリッチが絵画を購入した経緯は確認されていない。国外所在文化財財団は、文化財庁と韓国造幣公社の後援で、6枚の板の形に変形した屏風を本来の12幅に戻して保存処理した。

オンライン国際学術行事も開催される。25日までデイトン美術館の関係者、韓日絵画専門家、保存処理担当専門家による主題発表が、国外所在文化財財団のユーチューブアカウントで順次公開される。


金民 kimmin@donga.com