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米国のメゾソプラノ歌手「韓国声楽が成長するる理由、教えてみて分かった」

米国のメゾソプラノ歌手「韓国声楽が成長するる理由、教えてみて分かった」

Posted November. 28, 2020 09:16,   

Updated November. 28, 2020 09:16

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「世界で韓国声楽家は評判が高い。それでも、これほど優れているとは予想していませんでした」

1990年代以降、米国を代表するメゾソプラノ歌手のジェニファー・ラーモア氏氏(62)が、今年2学期からソウル大学音楽部声楽科教授に任用されて講義している。ラーモア氏氏は1992年にヘンデルのオペラ「ジュリオチェーザレ」のシーザー役でグラモフォン賞を、2007年はフンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」のヘンゼル役でグラミー賞を受賞した。1996年のアトランタオリンピックの閉会式では、オリンピック賛歌を歌った。世界の舞台で活躍したラーモア氏氏のような重量級声楽家がソウル大学の教壇に立ったのは、主なコンクールなどで躍進するクラシック韓流のパワーを立証するものと評価される。

「昨年、イタリア・ペルージャ音楽祭でマスタークラスを開いたが、ソウル大学の徐慧姸(ソ・へヨン)教授(ソプラノ)が教え子を連れてきて親しくなりました。ソウル大学に来るように提案をいただき、驚きました。30年以上もレッスンをしたが、「職場の上司」がいるところに毎日出勤することは考えてもみなかったからです」(笑い)

ダブルベース演奏家の夫ダビデ・ビートネ氏から「君はレッスンに情熱が大きい。いつかは舞台活動を終えてから教えることに専念するだろう」とアドバイスをもらった。「決定後は、退屈な書類作業の連続でした。今年初めに新型コロナ禍が起きて、舞台活動が中止となったが、ソウルに来る準備をするには良かったと思います」

ソウルでは、氏は毎日、幸せに目覚めるという。「仲間の教授の方々は皆やさしいです。いつも一緒に食事をし、話に花を咲かせています。私が教える学生たちも、基本的な資質が優れているうえ、皆仕事に熱心です。なぜ世界が、韓国声楽界に注目しているのかわかりました」

氏は1999年、ソプラノ・洪惠敬(ホン・ヘギョン)とデュオアルバム「Bellezza Vocale(声の美しさ)」を発売して、「洪惠敬は、私と最もよく似合う声だ」と明らかにした。2000年、LGアートセンターで洪惠敬とデュオコンサートを行った。2001年に来韓独唱会を開く計画だったが、9・11同時多発テロでキャンセルとなった。2004年に世宗(セジョン)文化会館で開かれた「洪惠敬と友人たち」のコンサートにも出演した。

「14年前にパリに移住後、惠敬と接触してから久しくなって…ソウルに来ると前もって通知できませんでした」。「韓国ファンたちの温かさと情熱はいつも頭に残っていたという。「2000年に公演が終わった後、サインを待っているファンの長い列を見ながら、惠敬と話しました。『いつもこのようであれば、歌をもっと熱心に楽しく上手にできるような気がする』と」

ラーモア氏は、夫が参加する弦楽5重奏団「オーパスファイブ」とよく演奏を繰り広げてきた。来年、夫が来れば韓国人演奏家たちと一緒に韓国版「オーパスファイブ」のコンサートを開く予定だと明らかにした。2015年のオペラ舞台でのエピソードをつづった著書「声(Una Voce)」も韓国語の翻訳が行われている。


ユ・ユンジョン文化専門記者 gustav@donga.com