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トランプ氏、「選挙人票で敗れればホワイトハウスを去る」

トランプ氏、「選挙人票で敗れればホワイトハウスを去る」

Posted November. 28, 2020 09:17,   

Updated November. 28, 2020 09:17

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トランプ米大統領が26日(現地時間)、来月14日に行われる選挙人投票で敗れた場合、ホワイトハウスを去る考えを明かにした。トランプ氏が直接、選挙結果を受け入れる意向を明らかにしたのは初めてで、受け入れの基準と時期を提示したことで、大きな注目を集めている。

トランプ氏は感謝祭の同日、ワシントンのホワイトハウスで、選挙人がバイデン氏を選んだ場合、ホワイトハウスを去るかどうかを取材陣に問われ、「もちろん、そうする。それはわかっていることだろう」と答えた。直選制と間接選挙制が混合した米大統領選で、今月3日に50州の一般有権者が特定候補を支持する選挙人を選んだ。この選挙人が来月14日の投票で大統領を最終選出する。現在、538人の選挙人のうちバイデン氏が306人、トランプ氏が232人確保した。

しかし、トランプ氏は、「大掛かりな不正が起きた。バイデンが8000万票も取るはずがない」とし、不正選挙を繰り返し主張した。選挙人投票日まで大統領選関連の提訴は続けるものの、敗北が確定した時の脱出口を準備する布石とみられる。バイデン氏の就任式に参加するかという質問には答えなかった。

 

トランプ氏は、米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスのワクチンが早ければ来週にも配布が始まり、最前線で働く労働者や医療従事者、高齢者を優先すると明らかにした。ワクチンがバイデン氏の功績ではなく自身の成果だと主張した。

 

バイデン氏は、夫人のジル氏と共に作成したCNN寄稿文で、新型コロナウイルスで苦痛を受ける国民を励まし、感謝祭の祝祭の規模を縮小するよう呼びかけ、「ウイルスに打ち勝つ」と述べた。また、「1年間、感染症の大流行(パンデミック)が国民を分裂させたが、ウイルスと戦っていることを忘れてはならない」とし、国民和合を呼びかけた。バイデン氏は、毎年マサチューセッツ州の有名保養地で大家族が集まったが、今年はデラウェア州の自宅近くで、夫人や娘夫婦と静かにディナーを楽しんだ。

米国の状況は、悪化の一途を辿っている。連日、新型コロナの1日の新規感染者が10万人台、死者数は2000人台を記録している。27日、国際統計サイト「ワールドメータ」による累計感染者は1320万人を突破し、死者数も27万人に迫っている。


兪載東 jarrett@donga.com