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400人台に迫った感染者、第3次流行に見舞われた「危機のK防疫」

400人台に迫った感染者、第3次流行に見舞われた「危機のK防疫」

Posted November. 21, 2020 08:46,   

Updated November. 21, 2020 08:46

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新型コロナの新規感染者数が、昨日363人に増えて3日連続で300人台を記録した。首都圏を中心とした第2次流行がピークに達した直後の8月28日(371人)以来85日ぶりの最多記録となる。累積感染者と死者数も3万人と500人を超えた。首都圏の場合、第3次流行に進んでいるというのが防疫当局の判断だ。丁世均(チョン・セギュン)首相は昨日、「K防疫が危機を迎えている」という談話を発表した。

K防疫のコアは、電子出入リストなどを利用した迅速な動線追跡と診断検査だ。ところが最近では、感染経路が分からない小規模集団感染が毎週10件以上、全国で同時多発的に発生して、K防疫の重要な兵器を無力化している。ソウル延世(ヨンセ)大学キャンパス、中浪区(チュンラング)スポーツ施設、京畿金浦市(キョンギ・キムポシ)のカラオケなどを中心に、移動半径の広い若年層感染者の割合が増加しており、全国的に拡大に拍車がかかる懸念も高まっている。

さらに、様々な忘年会の多い年末が近づいている。このまま行けば、一日の感染者の規模が900人台に高騰した2月と3月の第1次大流行以上に拡大しかねない危機的状況にある。外出や会合を控え、在宅勤務や時差通勤制を実施して、感染拡大の悪循環を断ち切らなければならない。今年夏の第2次流行当時、1日の感染者数が400人台でピークに達した後、二桁に落ち着くまで3週間がかかった。今が第3次流行のピークといっても、50万人が受験する大学修学能力試験(修能)までは2週間も残っていない。政府は、拡大のペースを見守りながら距離確保段階を先制的に上方修正して、特に、修能に支障がないようにしなければならない。

第3次流行に見舞われた状況で、ソウル市の防疫実務責任者が、今の感染者の急増は光復節の光化門(クァンファムン)集会の影響だという主張をして論議となっている。3ヶ月前に終了した集会を、最近の状況と関連付けることもあきれるばかりだが、ソウルの累計感染者数(7228人)が、新天地(シンチョンジ)騒ぎを経験した大邱(テグ)を抜いたことについて誰よりも責任感を感じるべき当事者が、とんでもなく他人のせいにすることはありえないことだ。防疫は、日常と生業の被害を甘受して、全国民が参加してこそ効果を得ることができるので、防疫当局が信頼を得ることが何より重要だ。固く団結して対応しなければならない切迫した時期に、誰でも敵味方の組み分け流の魔女狩りにより、防疫能力を落とすことをしてはならない。