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康京和外交長官、「核軍縮は核保有国の義務」

康京和外交長官、「核軍縮は核保有国の義務」

Posted October. 29, 2020 08:14,   

Updated October. 29, 2020 08:14

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康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が、米国、中国、ロシアが参加する核軍縮交渉が必要だと述べた。米国は、核軍縮交渉の参加を反対する中国を圧迫し、中国が交渉テーブルにつくよう韓米が協力しなければならないと韓国に求めた。「クアッド」のような反中戦線の参加には否定的な態度を見せた康氏が、米中対立のさらなる争点である核軍縮問題で米国側に立った発言をすると、米中の間で綱渡りをしている韓国外交の境遇が反映されたという観測が流れている。

28日に東亜(トンア)日報が入手した康氏と韓国国際政治学会の先月の対談内の容によると、康氏は「核軍縮は米国、ロシア、中国などすべての核保有国の義務」とし、「現在と未来に適正性を備えた新たな(核)軍備統制体制を発展させる必要性に国際社会が共感している」と明らかにした。「米中間の戦略競争が国際社会の安全保障の根幹である軍備統制の問題にまで広がっている」とし、「新たな核軍備統制体制の発展に向けて関連国間の協議が重要だ」とも述べた。対談は、次週に発刊される韓国国際政治学会報に掲載される。

米国は来年2月に期限が切れる米国とロシアの新戦略兵器削減条約、すなわち核軍縮交渉に中国も参加しなければならないと主張している。米国務省のマーシャル・ビリングスリー大統領特使(軍備管理担当)は先月、訪韓し、「中国は核武装したいじめっ子」とし、「中国が軍縮交渉のテーブルに出てくるよう韓米が共に努力しなければならない」と述べた。中国は、「私たちの核兵器保有量は米国、ロシアより少ない。米国やロシアの水準に核能力を育てるまで交渉のテーブルにはつかない」とし、交渉参加そのものを拒否している。

中国の習近平国家主席の訪韓を推進する政府は、米国の中国牽制戦線に参加することを敬遠する態度を見せてきた。外交筋は、「米国の全方位からの圧力が続くと、核軍縮問題では米国の要求を受け入れながらも、学会誌を通じて発表して波紋を抑えようという狙いがあるとみられる」と話した。


崔智善 aurinko@donga.com