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ポスコ、3ヶ月ぶりに黒字転換

Posted October. 24, 2020 09:10,   

Updated October. 24, 2020 09:10

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新型コロナウイルス感染症の影響で、第2四半期(4〜6月)に史上初の四半期赤字を出したポスコが、第3四半期は黒字反転に成功した。グローバル鉄鋼需要が回復したことで、鉄鋼価格が上昇したことによるもので、第4四半期も安定的な流れを続けると予想される。

ポスコは23日、別途基準の第3四半期の暫定業績で、売上高が6兆5779億ウォン、営業利益が2619億ウォンを上げたと公示した。連結基準では、売上高が14兆2612億ウォン、営業利益は6667億ウォンと集計された。第2四半期に、ポスコは新型コロナによる世界的鉄鋼需要の減少により、別途基準で1000億ウォンを超える赤字を出した。グループの長兄ともいえるポスコの不振で、ポスコグループ全体の第2四半期の営業利益も1677億ウォンにとどまった。

しかし、7月に入って、世界的な産業活動の再開と自動車需要の回復が続き、雰囲気が反転した。ちょうど、光陽(クァンヤン)製鉄所の3高炉が7月に生産再開に突入して、世界的な需要増加に柔軟に対応することができた。これと共に、中国の鉄鋼需要が急増して、第3四半期の国際相場が第2四半期に比べて40〜50%上昇したことも黒字転換の要因と言える。ポスコのキム・ヨンジュン・マーケティング戦略室長は、「第3四半期から自動車や家電などの工場が正常化したことで、販売が拡大された」と説明した。

ポスコは主力の鉄鋼事業が、第4四半期も安定した流れを示すと予想した。鉄鋼価格が上昇する季節的特殊性に加えて、世界各国の新型コロナの克服のための財政支出の拡大により、値上げと需要増加が続くと期待されるからだ。直接鉱山に投資して、安定的な定原料調達網を構築するなどのコスト削減の努力も収益性改善に役立つと見た。

系列会社の業績も良い。ポスコエネルギーとポスコケミカルは、それぞれ液化天然ガス(LNG)の直接導入拡大、第二次電池用陽・陰極材販売の増加の影響により、第2四半期より売上高と営業利益が伸びた。ポスコインターナショナルとポスコ建設も、既存事業の堅調な業績の流れが続いた。特に海外子会社が新型コロナにより止まっていた営業活動を再開して、業績が急速に改善している。

ポスコの内部からは、新型コロナによる緊急状況から速やかに抜け出すことができたのは、キャッシュフローを重視する経営戦略が一役買ったという分析が出ている。実際に、崔正友(チェ・ジョンウ)ポスコ会長は、今年初めから景気後退に備えて、すべての系列会社が先制的に資金を調達し、在庫を削減して運転資本を減らすなど、現金確保に乗り出すことを指示した。このおかげで、第3四半期のグループ全体の負債比率は、前四半期より0.7%ポイント低下した71.8%、純借入金は1兆5000億ウォン減少した5兆7000億ウォンと集計された。


徐亨錫 skytree08@donga.com