今年の秋夕（チュソク＝陰暦の８月１５日の節句）の朝に野球ファンはいつもより早起きしそうだ。メジャーリーグのトロント・ブルージェイズに所属する柳賢振（リュ・ヒョンジン＝３３）とセントルイス・カージナルスの金広鉉（キム・グァンヒョン＝３２）が１時間おきに登板するからだ。韓国人先発投手２人がメジャーリーグ・ポストシーズンに出場するのも初めてだ、同じ日にマウンドに立つことになった。柳賢振は秋夕翌日の１日午前５時７分、タンパベイ・レイズとのワイルドカードゲーム第２戦に、金広鉉は同日午前６時８分にサンディエゴ・パドレスとの初戦に登板する。２５日のレギュラーシーズン最後の登板で並んで勝利を挙げた両投手が、今度も勝ち星を飾ることができるのか注目が集まる。
エース、柳賢振（５勝２敗、防御率２．６９）の第２戦先発は、トロントのチャーリー・モントーヨ監督が「３戦２勝制のシリーズに備えたクリエイティブな判断」と言いながら苦悩を重ねた決定だ。初戦はマット・シューメイカー（１敗、防御率４．７１）を登板させる変則的起用の後に、第２戦で柳賢振を前面に出して真っ向勝負をしかけるという戦法だ。２５日に全１００球を投げた柳賢振に中３日の休みを与えることでコンディションを回復できる時間を与える狙いもある。しかし一部のメディアは、「アメリカンリーグ最高の勝率を誇るタンパベイを破るためには、エースを使って初戦から取らなければならない」「クレイジーな決定」などとモントーヨ監督の采配を批判した。
反面、先発の有無さえも不透明だった金広鉉は、エースのジャック・プレハーティ（４勝３敗、防御率４．９１）とベテランのアダム・ウェインライト（５勝３敗、防御率３．１５）を抜いて先発１番手の大役を任された。セントルイスのマイク・シルト監督は、「金広鉉（３勝無敗、防御率１．６２）が一番良い投球をしたから」といともシンプルに理由を説明した。今季にセントルイスと対戦したことがないサンディエゴ打者たちにとって、金広鉉は馴染みのない投手であることも起用の要因となった。金広鉉は２０１４年のシーズンが終わった後、初めてメジャーリーグ進出を打診したが、当時１００万ドルを提示して屈辱感を与えたチームがサンディエゴだった。
順位争いが激化している韓国プロ野球は、３位を争うＫＴとＬＧが来月２日からダブルヘッダーを含めて４連戦を行う。斗山（トゥサン）とＫＩＡの５位争いも興味津々だ。プロサッカーＫリーグ１の１位蔚山（ウルサン）と２位全北（チョンブク）は連休中の試合結果次第で順位が入れ替わる可能性もある。プロビリヤード（ＰＢＡ）は３０日から１０月４日まで、ＴＳシャンプーＰＧＡ・ＬＰＧＡ選手権を開催する。韓国アマチュア女子ビリヤード・３クッション最強者のキム・ミンアは今大会でＬＰＢＡデビューを飾る。
朴仁妃（パク・インビ）と朴城炫（パク・ソンヒョン）ら韓国女子ゴルフのスタープレイヤーたちは来月１日から米国ニュージャージー州ギャラウェイのシービューホテル＆ゴルフクラブ・ベイコース（パー７１）で開催される米女子ツアー（ＬＰＧＡ）ショップライト・クラシックに出場する。米男子ツアー（ＰＧＡ）で活躍しえいる任成宰（イム・ソンジェ）と安秉勲（アン・ビョンフン）は１日から米ミシシッピ州のカントリークラブ・オブ・ジャクソン（パー７２）で開催されるサンダーソン・ファームズ選手権に参戦する。
欧州のプロサッカーリーグで活躍している韓国人選手たちも秋夕連休に祝砲を打ち上げる準備をしている。「スーパーソニー」孫興民（ソン・フンミン＝トッテナム・ホットスパー）はハムストリング負傷で暫く試合に出れない状況だが、代表チームの攻撃陣でコンビを組んできた「レッドブル」黄喜燦（ファン・ヒチャン＝ＲＢライプツィヒ）と黄義助（ファン・ウィジョ＝ＦＣジロンダン・ボルドー）がゴールを狙う。
黃奎引 kini@donga.com · 鄭允喆 trigger@donga.com
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