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「英国は自由を愛してコロナ感染拡大」 ジョンソン英首相発言にイタリアが反発

「英国は自由を愛してコロナ感染拡大」 ジョンソン英首相発言にイタリアが反発

Posted September. 26, 2020 09:11,   

Updated September. 26, 2020 09:11

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英国のジョンソン氏(56)が22日(現地時間)、新型コロナウイルスの感染拡大の理由を述べる際、英国とイタリアを比較したことで、イタリアの激しい反発を招いたと、英紙ガーディアンなどが伝えた。

 

ジョンソン氏は下院で、「英国がイタリアやドイツなど欧州国家より新型コロナウイルスの感染第2波が深刻な理由は何か」という質問を受け、「英国は自由を愛する国なので社会的制裁に抵抗が大きい。300年間、英国の歴史を見ると、言論の自由や民主主義などほぼすべての進歩が英国で始まった」と答えた。

ファシスト独裁者ムッソリーニ(1883~1945)が長期執権したイタリアは、政府が強力な封鎖措置を断行しても国民が素直に従うが、民主主義と人権を重視する英国人は感染対策を個人の自由の侵害と感じてあまり従わないという意味だ。

イタリアのマッタレッラ大統領(49)は反発し、「イタリア人も自由を愛する。それでも私たちは(感染対策に)真剣に取り組む」とし、英国民の怠惰な対策認識が問題だと指摘した。

ジョンソン氏は今年4月末、主要国の指導者で初めて新型コロナウイルスに感染した。5月初めに状態が悪化し、集中治療室で治療を受け、6月に首相の業務に復帰した。当時首相だけでなく、ハンコック保健相、ドリス保健次官も新型コロナの陽性が確認され、政府関係者の感染対策の認識不足が指摘された。「ワールドメーター」によると、25日の英国とイタリアの累計感染者はそれぞれ41万人、30万人となった。


金潤鍾 zozo@donga.com