Go to contents

サグラダ・ファミリアにもコロナ余波、2026年完成は不可能に

サグラダ・ファミリアにもコロナ余波、2026年完成は不可能に

Posted September. 23, 2020 08:15,   

Updated September. 23, 2020 08:15

한국어

世界で最も広く愛されている建築物の一つであるスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会(写真)の完成予定が、新型コロナウイルス感染症の影響で遅れた。

21日(現地時間)、スペイン紙エルパイスは、「建築家・アントニオ・ガウディ(1852~1926)の死亡100周年である2026年の完工を目標にしていた聖家族教会の工事が、新型コロナ事態以降の観光客激減による財政難で、支障をきたしている」と報じた。

エルパイスによると、昨年、この教会を訪れた観光客450万人のうち94%が外国人観光客だった。これを基準に、今年予想していた外国人観光客の入場料と献金収入は1億300万ユーロ(約1409億ウォン)。教会側は、「観光収入のうち5500万ユーロを工事費として使う予定だったが、激減した訪問者の減少により、工事費予算を1700万ユーロに縮小させた」と明らかにした。昨年7月には、一日平均の訪問者数が1万5600人余りだったが、今年7月は一ヶ月間の総訪問数が2000人にとどまったことが分かった。

聖書の中の12使徒を象徴する尖塔のイメージでよく知られているこの教会は、1883年11月に着工した。電車事故でこの世を去ったガウディの遺体を地下納骨堂に安置したまま、130年以上工事を続けてきた。しかし、3月に新型コロナの拡散によって国家非常事態が宣言されたことで、工事が中止となった。教会側は、「この建築物の完成を期待している多くの人々の寄付を待っている」と明らかにした。

社会的距離置き(ソーシャル・ディスタンス)が一般化したことで、既存の建物が空洞化する状況を迎えた世界各国の建築家たちの悩みも少なくない。ロサンゼルス・タイムズは、「複数の企業が一つの建物で、共用施設を一緒に使うことでコストを削減しようとしていた動きは完全に消えた。公共エレベーターや密閉した通路をなくしたワークスペースの需要はますます増えるだろう」と伝えた。


孫宅均 sohn@donga.com