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米がイラン制裁を復活、「北朝鮮とのミサイル協力も阻止」

米がイラン制裁を復活、「北朝鮮とのミサイル協力も阻止」

Posted September. 23, 2020 08:15,   

Updated September. 23, 2020 08:15

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米国が21日(現地時間)、イラン核合意として知られる包括的共同行動計画(JCPOA)の不履行を問題視し、イランへの制裁を復活させた。制裁対象には、北朝鮮とのミサイル協力に関与した個人も含まれ、北朝鮮への警告の意味もあるとみられる。

トランプ米大統領は同日、イランに「スナップバック(約束不履行時の制裁再導入)」条項を発動し、イランの核・ミサイル開発に関わる27の個人・団体に対する国連制裁を復活させる内容の大統領令に署名した。トランプ氏は声明で、「イランが核保有したり、弾道ミサイルや通常兵器で世界を危険にさらしたりするようなまねは許さない」と強調した。また、「イラン政権がテロリストに武器を輸出することだけでなく自らの武装のために武器を確保する能力も大いに弱まるだろう」と付け加えた。

これに先立ち、2018年のイランとの核合意を一方的に離脱したトランプ政権は国連のイラン制裁を復活させる資格がないという国際社会の指摘にぶつかった。このため、10月に期限が切れるイランへの武器禁輸措置の効力を維持するために独自の制裁復活を強行したのだ。

制裁の対象には、イランのウラン濃縮に関与したイランの科学者5人、ミサイル開発分野ではイラン航空宇宙産業機構(AIO)の幹部であるアスガー・エスマイルポア氏とAIO傘下組織のシャヒード・ヘンマット・インダストリアル・グループ(SHIG)のモハメド・ゴラミ氏らが含まれた。特にエスマイルポアとゴラミ両氏が北朝鮮と緊密に協力したと米国は見ている。

米国はまた、イランが北朝鮮と長距離ミサイル開発協力を再開したと見ている。米国務省でイラン政策を統括するエイブラムス特別代表は同日、「イランと北朝鮮の協力を非常に懸念している。これを阻止するためにできることは何でもする」と述べたと、ロイター通信が報じた。

 

イランは強く反発した。イランのザリーフ外相は、「核合意を先に違反したのは米国」とし、「国際社会で極めて無責任に行動している」と批判した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 カイロ=イム・ヒョンソク特派員 lightee@donga.com · lhs@donga.com