Go to contents

「第2のテスラ」ニコラの創業者が詐欺議論の中で辞任

「第2のテスラ」ニコラの創業者が詐欺議論の中で辞任

Posted September. 22, 2020 08:34,   

Updated September. 22, 2020 08:34

한국어

「第2テスラ」として脚光を浴びて、韓国投資家にも知られている米電気水素トラックスタートアップ・ニコラのトレバー・ミルトン創業者兼最高経営責任者(CEO・39・写真)が20日(現地時間)突然辞任した。10日、米金融情報会社・ヒンデンブルグ・リサーチが「試作品と技術が全て偽の詐欺企業」という報告書を出した後、米司法省と証券取引委員会(SEC)が調査に着手したことによる決定とみられる。

CNBCなどによると、ニコラは同日報道資料を通じて、「ミルトンが先に自主的に辞任を提案し、取締役会が受け入れた」と明らかにした。ミルトン創業者もツイッターを通じて、「私ではなく、世界を変えるこの会社の任務に焦点を合わせなければならない」と辞任を発表した。

ヒンデンブルグは同日、ミルトンの辞任を伝えた記事をツイッターに共有して、「まだ始まったばかりだ」と批判を続けた。辞任後も、ミルトンは全体株式の20%を持つニコラの筆頭株主だ。

2014年に設立されたニコラは、今年6月に迂回上場を通じてナスダック市場に進出した。水素トラック関連の売上高が「0ウォン」であるほど、知られていない会社だったが、テスラブームの中で、ニコラの人気も一緒に上昇した上、ハンファソリューションやLG化学、ゼネラルモーターズ(GM)などの投資と協力が相次ぎ、一時は株価が1株=80ドルに迫った。しかし、18日には1株=34.19ドルで取引を終えた。

ミルトンの辞任の影響で、21日、韓国内証券市場でハンファソリューションとLG化学は、それぞれ7.40%と5.86%ずつ下落した。ニコラ株式を買い付けたいわゆる「西学アリ(個人投資家)」も大混乱に陥った。海外株式コミュニティなどでは、「本当に詐欺だったのか」「今でも売るべきか」という書き込みが相次いだ。韓国預託決済院によると、18日現在、国内投資家のニコラ保管残高は1億5046万ドル(約1742億ウォン)で、海外投資銘柄のうち31番目に多い。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com · zion37@donga.com