Go to contents

起亜自、ロシアとイタリアで「車の共有サービス」を開始

起亜自、ロシアとイタリアで「車の共有サービス」を開始

Posted September. 22, 2020 08:34,   

Updated September. 22, 2020 08:34

한국어

ロシアとイタリアでは、誰でも21日(現地時間)から起亜(キア)自動車の車両を最短で1日から最長1年まで、希望する期間に合わせてレンタルできる。起亜自が出した単なる車の販売を越えて、世界市場で拍車をかけている自社車両を利用した総合モビリティサービスの一環だ。

起亜自動車は、ロシアとイタリアで「起亜モビリティ」のモデル事業を開始すると、同日発表した。顧客が希望する期間に車をレンタルできるサービスで、数日ぐらいの短期サービスと数年間契約する長期サービスで構成された従来のレンタカー業界の隙間市場を攻略する。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を機に、不特定多数が利用する短期サービスの需要は減る代わりに、数ヶ月間の中長期型需要は伸びていることに注目した。

起亜モビリティに使われるすべての車両は、従来の起亜自動車営業店の営業スタッフ(ディーラー)が防疫や点検などを直接取りまとめる。車両や顧客、予約などの業務に必要な情報も、またディーラーによって専用システムで管理されるうえ、顧客の車の受け取りと返却も起亜自の代理店で行われ、顧客が安心して車を借りることができると期待される。起亜自動車の関係者は、「車の共有、乗車共有などの共有経済の活性化により、ディーラーも車両販売以外の収益源の多角化が必要になった」とし、「起亜モビリティは、お客様の利便性はもちろんのこと、ディーラーと起亜自動車の共存も追求する」と語った。起亜自動車は、ロシアとイタリアの16拠点を皮切りに、来年からはアジア、アフリカ、中南米、中東などへと事業領域を拡大する計画だ。

このようなモビリティ事業は、起亜自動車の新しい成長エンジンとして挙げられ、世界各地で様々な形で進められている。韓国内では、一定期間の使用料を払えば、必要に応じて車両を変えて利用できる「起亜フレックス」が昨年6月から始まっており、スペインでは、車両共有(カーシェアリング)サービス「ウィブル」を行っている。電気自動車に代表される電動化車両時代を迎えて、事業構造を多様化するための「プランS」の一環だ。米国でも、現代(ヒョンデ)自動車グループのモビリティサービス法人「モーションラボ」と現地の車両呼び出しサービス会社の車両運行記録を確保するなど、モビリティ事業拡大のための資料蓄積にも拍車をかけている。


徐亨錫 skytree08@donga.com