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北朝鮮、軍事合意後も海岸砲の砲門開放

Posted September. 16, 2020 08:54,   

Updated September. 16, 2020 08:54

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南北間のあらゆる軍事敵対行為を全面中止することで合意した2018年の「9・19軍事合意」から2年経ったが、北朝鮮軍は合意締結後これまで1日最大2回、海岸砲を開放していたことが確認された。9・19合意に違反する行為だ。しかし、軍は対外的にはこれを「施設管理の次元」と庇護し、内部的には北朝鮮に砲門閉鎖を要請する矛盾した行動をしてきたことが明らかになった。

 

野党「国民の力」の尹柱卿(ユン・ジュギョン)議員が国防部から提出を受けた資料によると、北朝鮮は2018年の9・19合意後も以前と同じように海岸砲の砲門を開き、開放回数が1日2回になる時もあった。18年9月19日、平壌(ピョンヤン)で行われた南北首脳会談でなされた軍事合意の第1条2項は、「海岸砲と艦砲の砲口と砲身の蓋の設置および砲門の閉鎖措置を取る」と明示した。北朝鮮が実戦運用中の海岸砲は約200門だという。

これに対して軍は、海岸砲の砲門開放行為が合意文に指摘されているが、海岸砲が韓国軍に向けられるなど攻撃の意図は見られず、海岸地域に設置された砲の特性上、湿気除去や換気など施設管理の次元と判断するため、9・19合意違反でないと説明してきた。このため、軍が北朝鮮の意図を恣意的に解釈し、合意違反に「免罪符」を与えたのではないかという批判が起こった。

 

しかし、軍消息筋は、「対外的な説明とは違って、北朝鮮の海岸砲が開放されるたびに北朝鮮側に海岸砲の門閉鎖を要請してきた」と伝えた。6月の開城(ケソン)南北共同連絡事務所の爆破や南北間軍通信線が遮断された後は、このような要請までなくなった。軍の別の関係者は、「北朝鮮に砲門閉鎖を要請すること自体が、軍が砲門開放を9・19合意違反と見ているということ」と指摘した。

16日に人事聴聞会が開かれる徐旭(ソ・ウク)国防部長官候補は、国会国防委員会に提出した書面答弁書で、「北朝鮮は昨年11月、西海(ソヘ)の昌麟島(チャンリンド)海岸砲射撃訓練と5月の韓国軍監視所(GP)銃撃で9・19合意を2度違反した」と述べた。

 


申圭鎭 newjin@donga.com