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「トランプ氏は退任すれば監獄へ」 元腹心が著書で暴露

「トランプ氏は退任すれば監獄へ」 元腹心が著書で暴露

Posted August. 15, 2020 08:57,   

Updated August. 15, 2020 08:57

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トランプ米大統領の顧問弁護士だった元腹心のマイケル・コーエン受刑者が来月8日、脱税、不倫など大統領の恥部を一つ一つ暴露した回顧録『「Disloyal, A Memoir」を出版する。コーエン氏は13日(現地時間)に公開した序文で、「2016年、ロシアが米大統領選に介入し、トランプ氏の勝利に貢献したという『ロシア疑惑』は事実であり、退任すれば監獄に行くと分かっているため、トランプ氏は11月の大統領選で敗北しても素直にホワイトハウスから出ないだろう」と主張した。

 

米紙ニューヨーク・タイムズなどが公開した序文によると、コーエン氏は大統領を嘘つき、詐欺師、チンピラ、人種主義者と酷評した。また、「勝つためなら何でもする、というのが彼の生き方だ。友人は一人もいない。生涯、自分の行動に対する責任を回避してきた」と主張した。また、大統領に代わって契約者を脅迫し、同業者に詐欺を働き、メラニア夫人に大統領の不倫も隠したと告白した。

コーエン氏は、大統領が昨年4月、特別検察官から事実上、免罪符を受けた「ロシア疑惑」について、「ロシアと共謀した。ロシアのプーチン大統領、彼の周辺の腐敗した億万長者の歓心を買おうとした。私が両者の秘密の出会いを取り持った」と明らかにした。

 

06~18年、大統領の顧問弁護士を務め、「フィクサー(fixer)」と呼ばれるほどあらゆる後始末を引き受けたコーエン氏は、就任準備委員会の資金流用疑惑の虚偽証言で18年に禁固3年の判決を受けた。ロシア疑惑をめぐる特検捜査に協力したことが認められ、今年5月に仮釈放され、自宅拘禁となった。コーエン氏が刑務所で出版を準備していることを知った司法省は、出版をしないよう指示した。コーエン氏が「表現の自由」を理由に起こした訴訟で勝訴し、本が世に出ることになった。

コーエン氏は、「今でも大統領の周辺でバー司法長官、娘婿のクシュナー大統領上級顧問、ポンペオ国務長官といった人々が『新たなフィクサー』になって真実を歪曲し、法を犯している」とし、「トランプ氏が再選に成功すれば、これまでの疑惑は氷山の一角になるだろう」と指摘した。ホワイトハウス側は、「でたらめの小説であり、金儲けのために嘘をついている」と反発した。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com