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OECD、韓国の成長率予測をマイナス0.8%に上方修正

OECD、韓国の成長率予測をマイナス0.8%に上方修正

Posted August. 12, 2020 08:33,   

Updated August. 12, 2020 08:33

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経済協力開発機構(OECD)が、今年の韓国経済成長率の予測値をマイナス0.8%に上方修正した。これはOECD加盟国37カ国の中で最も高い水準だ。

OECDは11日、「2020のOECD韓国経済報告書」で新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)が再拡散しなければ、今年の韓国経済はマイナス0.8%成長すると予測した。6月に発表した成長率予測値(マイナス1.2%)より0.4%ポイント上方修正した数値で、OECD加盟国の中で最も高い。

OECDは、2年に一度加盟国の経済状況を総合分析して国別報告書を発表するが、今年は米国とスロベニア、ギリシャに続き、韓国を対象に報告書を発刊した。このうち成長率予測値を引き上げた国は韓国が唯一だ。

OECDは成長率を上方修正した背景として、韓国の安定的な新型コロナを巡る防疫を挙げた。韓国は新型コロナウイルスの拡散を成功裏に遮断して、経済被害を最小限に抑えたと評価した。世界経済の減速により輸出はしばらく悪化するが、安定的な防疫の影響で民間消費と投資が蘇り、成長を牽引すると予想した。ただ、新型コロナが再拡散すれば、韓国の経済成長率はマイナス2.0%へと後退すると予想した。

韓国政府の財政政策については、大規模な財政支援により赤字は避けられないだろうが、財政による景気回復への裏付けは持続されなければならないと説明した。高齢化により公共支出が増えると予想されるだけに、政府収入を増やすための努力が並行されなければならないということも強調した。また、追加所得支援をするときは、低所得層に集中した選別的支援が必要だとアドバイスした。

OECDは、「最近大幅に上昇した最低賃金が、中小企業の人件費上昇などに影響を及ぼした可能性がある」とし、「厳しい規制は、先端技術の拡散においてネックとなるだろう」と主張した。


宋忠炫 balgun@donga.com