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抗体率0.03%

Posted July. 10, 2020 09:55,   

Updated July. 10, 2020 09:55

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新型コロナウイルス事態を終える二つの方法。第一は、ワクチンと治療薬が出ると終わる。しかし、開発されるまではしばらく待たなければならない。第二は、集団免疫だ。人口全体の60~80%がコロナにかかって抗体ができれば拡散が止まる。しかし、今年1月20日、国内で最初の患者が出てから6ヶ月が過ぎたが、抗体保有率はわずか0.03%という調査結果が出た。

◆防疫当局が最近、一般人3055人を調査した結果、たった1人だけが新型コロナウイルス抗体を持っていることが確認された。人口5178万人に代入すれば、約1万5500人が完治後、免疫ができたという意味だ。9日までの累積感染者数(1万3293人)と大差がなく、無症状で感染したことも知らずに過ぎ去った人は少なかったと推定される。

◆今回の調査は標本が少なく、集団発生地域である大邱(テグ)をはじめ、一部の地域が漏れており、拡大解釈は警戒しなければならない。しかし、他の国に比べると抗体率は著しく低い。主要都市の抗体率は、米ニューヨークが21.2%、英ロンドンが17%、発祥地である中国武漢が3.2%、日本の東京が0.1%である。集団免疫を選んだスウェーデンのストックホルムは7.3%。韓国の抗体率が低いのは、それだけ防疫をうまくやったので、患者が少なかったという意味だ。しかし、裏返せば、免疫を持っている人が少なく、大流行にはそれだけ脆弱だという意味にもなる。

◆抗体保有率が高いからといって安心できるものでもない。MERSの場合、完治後、免疫力が1年間は維持される。しかし、中国重慶大学医学部研究者の調査の結果、新型コロナウイルス感染者の90%は抗体持続期間が2、3ヶ月に過ぎなかった。特に無症候感染者の抗体持続期間がさらに短かった。世界保健機関は4月、「新型コロナウイルスにかかってから完治して抗体を持っていても、再感染しないという証拠は今のところない」と明らかにした。

◆結局、集団免疫は正解になれない。緩い距離置きで集団免疫を試みたスウェーデンでは、5485人が死亡した。人口100万人当たりの死者数はノルウェーの12倍、最多死亡国である米国よりも40%多い。その代わりに、経済を再生させたのでもない。スウェーデンの今年の経済成長率の予測値はマイナス4.5%で、徹底的な封鎖戦略を選んだデンマーク(マイナス4.1%)やノルウェー(マイナス3.9%)より暗鬱である。世界のサプライチェーンが立ち止まると、スウェーデンの製造業分野も、一緒に立ち止まらざるを得なかったし、デンマーク人が消費を29%減らす間、スウェーデンの人たちも(商店が営業をしていたにも)感染が怖くて25%減らした。政府の緩和戦略は、致死率だけを高めたことになった。結論として、確実なワクチンが出るまでは、マスクと距離置きで予防する方法しかない。一度かかってから完治した人も同じだ。


李珍暎 ecolee@donga.com