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安昌浩先生の長女アン・スサン夫人、米国務省サイトが「米国の英雄」と紹介

安昌浩先生の長女アン・スサン夫人、米国務省サイトが「米国の英雄」と紹介

Posted July. 10, 2020 09:56,   

Updated July. 10, 2020 09:56

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島山・安昌浩先生(アン・チャンホ、1878~1938)の長女であるアン・スサン夫人(1915~2015)が、米国務省が運営するサイトで「米国の英雄」として紹介されたと、9日(現地時間)、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。

国務省が運営する公共外交ウェブサイト「シェアアメリカ」は2日、アン夫人を米国の英雄であり、アジア系米国人の先駆者として紹介する映像を掲載した。シェアアメリカは、国務省が全世界を対象に、米国の外交政策と価値を知らせるために作ったサイトだ。法治主義、宗教の自由、経済的繁栄、人間の尊厳、主権等、米国が重要に考えている価値と関連事例を紹介する。

シェアアメリカは、アン夫人は米海軍に入隊した初のアジア系女性であり、最初のアジア系女性将校、米軍初の女性砲撃術将校だったと説明した。続いて韓国の独立運動家である島山先生とイ・へリョン夫人の長女であるアン夫人は、数十年国に奉仕し、引退後は残りの人生を在米韓国人社会のために献身したと伝えた。それとともに、「先駆者、勇敢な将校、コミュニティリーダー、韓国系米国であるアン女史は米国の英雄だ」と強調した。

島山先生の米国亡命時代だった1915年に生まれたアン夫人は、第二次世界大戦中だった1942年に米海軍に入隊した。初めて米海軍に志願したときは、アジア系という理由で脱落したが、再挑戦して合格した。1946年、海軍から除隊後、国家安全保障局(NSA)で情報要員として活躍した。アン夫人は、NSAでアジア系女性初の秘密情報アナリストとして活動し、旧ソ連担当情報収集要員約300人をリードした。

これに先立って、ドナルド・トランプ大統領は2018年5月、「アジア太平洋系米国人の文化遺産の月」を指定し、宣言文を通じてアン夫人に賛辞を送った。トランプ大統領は、「米国に移民に来た最初の韓国人夫婦の娘であるアン夫人は、最も大きな試練に直面したときも、強い職業倫理、揺れない愛国心と使命への変わらない献身で米国に貢献した」と高く評価した。

彼女は、2006年、アジア系アメリカンジャスティスセンターが授与する「米国人の勇気賞」を韓国人としては初めて受賞した。2015年は、ロサンゼルス郡政府が3月10日を「スザン・アン・カディ(アン女史の英語名)の日」と宣言した。

アン夫人は、生涯を米国で暮らしたが、「すばらしい米国人になりなさい。しかし、韓国の根を忘れるな」という父親の島山先生の最後の頼みを忘れなかった。2016年、アン夫人を「名のない英雄」に選んだ米タイム誌は、「島山先生の家は、韓国独立のための努力を続けた。アン夫人と家族は、米国が日本を敗北させることを支援するために、米軍に入隊した」と伝えた。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com