Go to contents

トランプ氏が「替え玉受験」か、氏の姪が回顧録で暴露

トランプ氏が「替え玉受験」か、氏の姪が回顧録で暴露

Posted July. 09, 2020 08:09,   

Updated July. 09, 2020 08:09

한국어

トランプ米大統領が二十歳の時、替え玉受験でペンシルバニア大学ウォートン校に合格したという報道があり、波紋が予想される。

 

8日、米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、トランプ氏の姪で臨床心理士のメリー・トランプ氏が近く、出版する回顧録『多すぎる、いつも足りない:私の家族がいかに、世界で最も危険な男をつくり出したのか』でこのように主張した。

報道によると、トランプ氏は学生の頃、名門ペンシルバニア大学への進学を希望していたが、成績が振るわず心配した。宿題は普段、当時コロンビア大学大学院を卒業した姉のマリアン氏がしたが、試験まで代わりに受けることができなかった。そのため、トランプ氏は頭のいい友人、ジョー・シャピロ氏に共通適正試験(SAT)を代わりに受けてもらい金を払ったと、メリー氏は主張した。

1964年、ニューヨーク・ミリタリー・アカデミーを卒業した後、地元のフォーダム大学に進学したトランプ氏は、この時のSATの成績で1966年にペンシルバニア大学ウォートン校に編入した。トランプ氏は普段、自身をウォートン校に通った「スーパー天才」と自慢したが、「不正入試」だったということだ。しかし、シャピロ氏の家族は、「シャピロ氏はすでに死亡し、トランプ氏は大学に入学した後に知った。替え玉受験をしたことはない」と話したと、米紙ワシントン・ポストは伝えた。ホワイトハウスのセラ・マシューズ副報道官もこのような疑惑について「完全にうそ」と強調した。

メリー氏は同書で、叔父であるトランプ氏と祖父である彼の父、フレッド・シニア氏を「ソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)」と描写した。メリー氏は、「彼らは自分の目的のために他人を無慈悲に利用し、反対や抵抗は容認しなかった」と主張した。

  

特に、トランプ氏は兄のフレッド・ジュニア氏(メリー氏の父)を尊重しなかった。トランプ氏の父親も長男のフレッド・ジュニア氏に「お前より弟のドナルドが10倍良い」と従業員の前で面と向かって非難することもあった。家族との関係があまり良くなかったフレッド・ジュニア氏は、アルコール依存症による心臓マヒで42歳で死亡したが、彼が亡くなるまで家族の誰も病院に見舞いに行かず、トランプ氏は映画を見に行ったと、メリー氏は書いた。

メリーはまた、トランプ氏が自分より弱いと感じた弟をよくいじめたと振り返った。トランプ氏は、弟のロバートがクリスマスプレゼントでもらったおもちゃのトラックのセットをわざと隠し、弟が駄々をこねると、「泣き止まなければトラックを壊す」と脅したりした。

 

メリー氏は、トランプ氏の姉で連邦判事を務めたマリアン氏が2015年、トランプ氏が大統領選に出馬する意思を明らかにした時、「彼は『ピエロ』だ。そんなこと(当選)は絶対に起きないだろう」と評価が低かったエピソードも公開した。マリアン氏は18年6月、トランプ氏が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とシンガポールで会うことにした時、ホワイトハウスに電話をかけ、「正恩氏との取り引きに注意しなければならない。ツイッターは家に置いて行ったほうがいい」という警告メッセージを弟に残したという。


兪載東 jarrett@donga.com