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米CSIS「北朝鮮、ウラン濃縮施設の稼働維持」

米CSIS「北朝鮮、ウラン濃縮施設の稼働維持」

Posted June. 01, 2020 07:51,   

Updated June. 01, 2020 07:51

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北朝鮮の核兵器製造用のウラン濃縮原料の供給源である平山(ピョンサン)鉱山のウラン濃縮施設が、2017年の北朝鮮の最後の核実験後も稼動を続けていると、米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)が先月29日(現地時間)、明らかにした。

CSISのビクター・チャ韓国部長とジョゼフ・バーミューデス研究員は同日、CSISの北朝鮮専門サイト「分断を越えて」に掲載した報告書で、3月22日に黄海北道(ファンヘプクト)平山鉱山のウラン鉱石の濃縮施設付近を撮影した衛星写真を分析し、このように明らかにした。

報告書は、「この施設は、北朝鮮の高度化された核兵器計画のための高濃縮ウランの生産に必要な六フッ化ウラン(UF6)の唯一明らかになっている供給源」と指摘した。非武装地帯(DMZ)から45キロ離れた平山鉱山のこの施設は、1990年代中盤以降、北朝鮮で公開されている唯一のウラン精鉱(イエローケーキ、ウラン濃縮原料)生産施設で、北朝鮮の核研究と兵器開発計画において重要な要素だと報告書は指摘した。ウラン濃縮とは、天然ウランから生成された金属ウランをガス状態のUF6に変換した後、遠心分離機を利用して気体化したUF6から核兵器の原料に使われるウラン235を分離することをいう。

報告書は、「現在の開発や活動のレベルを考えると、当面は活動を続ける可能性が高い」とし、「2019年2月のハノイ米朝首脳会談でテーマになったかは不明だが、平山鉱山のウラン濃縮施設の解体は米朝の完全な非核化合意で必須の要素にならなければならない」と強調した。


韓基渽 record@donga.com