Go to contents

タバコの吸殻のDNAが手掛かりに、16年間「未解決事件」の真犯人判明

タバコの吸殻のDNAが手掛かりに、16年間「未解決事件」の真犯人判明

Posted May. 27, 2020 08:12,   

Updated May. 27, 2020 08:12

한국어

16年間未解決事件として残っていた江原道三陟市(カンウォンド・サムチョクシ)の女性高齢者殺人事件の真犯人が明らかになった。しかし、被疑者は2005年に死亡したことが確認され、事件は公訴権なしで終わった。

江原地方警察庁は、2004年10月2日、三陟市近德面(クンドクミョン)で起きた70代の女性高齢者殺人事件の真犯人はA氏(当時25歳)だと、26日明らかにした。事件直後、警察は被害者と怨恨関係と推定される4人を容疑線上に上げたが、決定的な証拠が見つからず、その後事件は迷宮に陥った。

警察が未解決事件の捜査専門チームを立ち上げて、昨年9月から再捜査を開始したことで、糸口が解決し始めた。37冊にも及ぶ捜査記録を分析した結果、事件発生推定時間の午後8〜10時に事件現場から1.7キロ離れた国道7号線で、通りがかりの車に乗せてもらった男が有力な容疑者として浮上した。

警察は、容疑者の身元を見つけるために、当初容疑線上に上がった3000人のうち、三陟市に居住したことがある前科者を選び出して100人に絞った。A氏は、10歳まで事件現場と1.5キロ離れたところで暮らし、被害者の家に近い距離に親戚の家があった。また、窃盗前科があり、事件当日に車に乗せてもらった男と同じ年齢であることが確認された。

警察は、当時、車で確保した指紋の一部と100人以上の指紋を照合した結果、A氏の指紋と一致することを確認した。また、国立科学捜査研究院から被害者の爪とその周辺に落ちていたたばこの吸い殻から検出されたDNAとA氏のDNAが一致するという鑑定結果を受けた。

事件当時は、指紋の一部がかすんだ上、ごく一部であるため、自動指紋検索システムでは一致する容疑者を見つけることができなかった。また、A氏が有力容疑者として分類されておらず、直接対照が行われなかった。

A氏は、女性殺害事件の翌年だった2005年6月17日、江原道内の他の地域で窃盗しようとして発覚し、所有者ともみ合いの途中で死亡したことが確認された。国立科学捜査院が死亡したA氏の解剖関連鑑定物の残量を保管していたため、DNA鑑定が可能だった。


李仁模 imlee@donga.com