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「ザ・マッチ」勝者はウッズ組、賞金2000万ドルは全額寄付

「ザ・マッチ」勝者はウッズ組、賞金2000万ドルは全額寄付

Posted May. 26, 2020 08:35,   

Updated May. 26, 2020 08:35

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「ゴルフ皇帝」タイガーウッズ(45)とライバルのフィル・ミケルソン(50=以上米国)。二人の直接対決ということだけでも注目を集めた。ところが、米国人が最も熱狂するアメリカンフットボール(NFL)の生きる伝説、ペイトン・マニング(44)とトム・ブレディ(43)が、この対決に合流したのだ。

25日、フロリダ州のメダリストGC(パー72)で開かれた「ザ・マッチ」(The Match:Champions for Charity)は一つのショーをを見ているような感じだった。

新型コロナウィルス克服を支援するチャリティー・マッチとして開かれた今回の対決は、1000万ドルの募金して新型コロナウィルス対策支援に充てられる予定だった。ところが、興味津々な展開と参戦者の突っ込み合いまで加味され、当初の目標の2倍となる2000万ドル(約249億ウォン)が集まった。試合放送を視聴していたファンからのオンラインでの寄付が殺到したのだ。

この日、ウッズ・マニング組はミケルソン・ブレディ組を1ホール差で破った。試合後にウッズは、「多大な被害を受けた人々のために、これだけの大金が集まったのは素晴らしいことだ。当然、私たちとしてはやるべきことだった」と語った。

2018年11月、ラスベガスで開かれた二人の初の直接対決イベントでウッズはプレーオフの末にミケルソンに敗れた。しかし、自分の自宅から近い会場で開かれた今回の対決では、ウッズが雪辱に成功した。

ショット対決だけでなく、今回の対決を盛り上げたのは二人のトークバトルだった。ティーショットからパットまでを一つのクラブだけでプレーした5番(パー4)で、ウッズは4番アイアンで3オンに成功した。すると、3打目を打つ前に、ミケルソンはウッズにグリーンの上に落ちたボールの位置にマークをするよう求めた。これに対してウッズは、「全米オープンのメダルでマークしてやろうか」と返した。ミケルソンが4大メジャー戦のうち全米オープンだけ優勝経験がないことをいじったコメントだ。これを受け、ミケルソンは「僕も(準優勝でもらった)銀メダルならいくつもあるよ」と応酬した。ミケルソンは全米オープンで6回も準優勝している。ウッズは、「ミケルソンのボールが僕のボールに当たるだけでも、このホールをあげる」というジョークも飛ばした。ところが、6番アイアンで打ったミケルソンのショットは、わずか数十センチでウッズのボールを通り過ぎた。

勝負を分けたのは、伝説のウォーターバック同士の対決だった。ウッズと組んだマニングは4番(パー3)と6番(パー4)でバーディーを奪い流れを掴んだ。ウッズはフォアボール方式で行われた前半の9ホールのうち3ホールをリードした。

ブレディは7番(パー5)で約100ヤードを残して打った4打目が、そのままカップに入った。しかし、カップからボールを出すところでパンツの尻が破けるハプニングが起きた。ブレディは「スイングする時回転が多かったようだ」と笑顔で語った。

ミケルソン・ブレデイ組は、それぞれがティーショットした後、より良い位置に落ちたボールを選んで二人が交互に打つ方式で行われた後半の9ホールで2ホールを追いついた。とくに11番(パー4)でミケルソンがティーショットをグリーンの後ろにあるフリンジまで送ったが、ブレディがこれをイーグルにつなげた。

この日、4人は距離を確保するため、各自カートを運転し、試合後は拳で挨拶を交わした。11番でイーグルを記録したミケルソンとブレディは、ハイタッチの代わりに空で手を合わせた。


李憲宰 uni@donga.com