
中国の習近平国家主席は8日、「中国と朝鮮(北朝鮮)は守り助け合い、運命を共にする社会主義の隣国だ」と述べた。7年ぶりに国賓として平壌(ピョンヤン)を訪れた習氏が、訪朝当日に北朝鮮住民が読む労働新聞への寄稿で「世界の多極化と包摂的な経済グローバル化を共に推進しよう」と呼びかけ、運命共同体であることを宣言したとの分析が出ている。その一方で、韓半島問題や非核化には一切言及せず、中国が事実上、北朝鮮の核保有国としての地位を黙認しようとしているとの見方も出ている。
習氏は同日、労働新聞1面への寄稿で、「時代の流れに合わせて戦略的意思疎通と協力を強化し、国連を中核とする国際体制と国際法に基づく国際秩序を共同で守らなければならない」と強調した。続けて、「平等で秩序ある世界の多極化と、普遍的恩恵と包摂性を備えた経済グローバル化を共同で推進」しなければならないと述べた。中朝関係を単なる友好協力を超え、米国主導の秩序に対抗する反西側連帯の軸と位置付けたのだ。
2019年6月の訪朝時に習氏が労働新聞への寄稿で6回も言及した「韓半島問題の解決」という表現は、今回は盛り込まれなかった。非核化に関する表現もすべて削除された。前日に金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党総務部長の談話などを通じて非核化協議には応じない方針を明確にしたことに中国が呼応した格好だ。
習氏は同日正午ごろ、平壌順安(スンアン)国際空港に到着し、金正恩(キム・ジョンウン)総書記と夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏の出迎えを受けた。その後、金日成(キム・イルソン)広場で軍楽隊の演奏や21発の礼砲、朝鮮人民軍三軍儀仗隊の分列行進を含む歓迎行事に出席した。広場中央には両首脳の大型肖像画が掲げられ、両側には「打ち砕くことのできない朝中友好団結万歳」などのスローガンが朝鮮語と中国語で記されていた。盛大な歓迎行事の後、習氏は正恩氏夫妻の見送りを受けながら、夫人の彭麗媛氏と共に宿泊先の錦繍山(クムスサン)迎賓館へ向かった。
中国共産党機関紙・人民日報は同日付1面記事で、「今回の歴史的訪問は、両党・両国関係発展の新たな青写真を描き、中朝が共に社会主義事業を建設するうえで強力な原動力を注入し、地域の平和・安定・繁栄に新たな貢献をもたらすだろう」と伝えた。人民日報はまた、今年両国が鉄道・航空路線を再開したことに触れ、「発展と協力が両国関係の核心キーワードだ」と強調した。
申나리 journari@donga.com






