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米NBA監督と選手が賭博容疑で逮捕、背後にイタリア系マフィアか

米NBA監督と選手が賭博容疑で逮捕、背後にイタリア系マフィアか

Posted October. 25, 2025 09:38,   

Updated October. 25, 2025 09:38


米プロバスケットボール(NBA)の現役・元選手や監督が大規模に関与したスポーツ賭博操作や詐欺賭博事件が発覚した。2025~2026シーズン開幕わずか2日で、関連する34人の被疑者が逮捕され、米スポーツ界が騒然となった。

23日(現地時間)、米連邦捜査局(FBI)、国土安全保障省(HSI)、ニューヨーク市警(NYYPD)などはニューヨークで記者会見を開き、合同捜査の結果を発表した。逮捕された現役NBA関係者は、ポートランド・トレイルブレイザーズのチャウンシー・ビラップス監督(49)とマイアミの現役選手テリー・ロジエ(31)だ。

ビラップス監督はポーカーゲーム詐欺に関与していた。現役時代に5度NBAオールスターに選出され、昨年殿堂入りした。捜査当局によると、マフィア組織は有名選手と行うポーカーゲームを餌に被害者を誘い、カードシャッフル機械を操作したり、カメラやX線などを使って相手の手札を読み取り、数万ドルから数十万ドルを巻き上げていた。

捜査当局は、ガンビーノ、ルケーゼ、ボナノなど米東部で活動するイタリア系マフィア組織を詐欺ポーカーの背後勢力と疑っている。前日にミネソタでシーズン開幕戦を行ったビラップスは、23日に本拠地ポートランドで逮捕された。ビラップスを含め、31人が詐欺賭博の容疑を受けている。

ロジエはスポーツ賭博操作に関与した疑いがある。2023年3月23日に行われたNBAの試合で、当時シャーロット所属だった彼は試合開始9分で負傷を理由に試合を中断した。警察はロジエが自身の不振記録に賭けた者たちと事前に共謀したと見ている。ロジエは2022年12月~2024年3月の7試合で内部情報を提供した疑いもある。

デイモン・ジョーンズ(49)はロサンゼルス・レイカーズのチームスタッフとして、看板選手レブロン・ジェームズの出場可否などの情報を共犯者に伝えた疑いがある。ジョーンズは2023年2月9日のミルウォーキー対レイカーズ戦の前に共犯者にジェームズの欠場を伝え、「ミルウォーキーに賭けろ」とメッセージを送った。同試合でレイカーズは106-115でミルウォーキーに敗れた。八百長に関与した疑いはロジエとジョーンズを含む6人で、このうちジョーンズを含む一部は詐欺ギャンブルにも関与していた。


イ・ジユン記者 asap@donga.com