Go to contents

「60本塁打」ローリーの同点弾、シアトルがALCS初戦を制す

「60本塁打」ローリーの同点弾、シアトルがALCS初戦を制す

Posted October. 14, 2025 10:02,   

Updated October. 14, 2025 10:02


試合は序盤から逆風だった。その流れを変えたのはアメリカン・リーグの本塁打王カル・ローリー(29、シアトル・マリナーズ、60本塁打)だった。マリナーズはその後、勢いに乗ってア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS・7戦4勝制)の初戦を白星で飾った。

マリナーズは13日、敵地トロントで行われた大リーグの今季ポストシーズン(PS)ALCS第1戦で、3-1の逆転勝ちを収めた。2日前、ホームで行われたア・リーグ地区シリーズ最終第5戦を延長15回の末に制してALCS進出を決め、約3300キロを移動して試合に臨んだ。一方のトロント・ブルージェイズは、ALDSでニューヨーク・ヤンキースを相手に4試合で34点(平均8.5点)を奪う猛打を誇っており、有利との見方が強かった。

ブルージェイズの1番ジョージ・スプリンガー(36)が初回の先頭打者初球本塁打を放った時点では、予想通りの展開のように見えた。しかし、3日間の休養を経て先発登板したマリナーズのブライス・ミラー(27)は、それ以上の失点を許さず粘りの投球を見せた。

問題はマリナーズ打線も6回表2死まで無得点に抑えられていたことだった。この場面で2番ローリーが相手先発ケビン・ゴーズマン(34)のスプリッターを叩き、右中間スタンドへ同点ソロ本塁打を放った。続く6回2死二塁の好機では、4番ホルヘ・ポランコ(32)が左前安打を放ち、2-1と逆転。8回表にもポランコが適時打を放って1点を加え、勝負を決めた。

マリナーズは大リーグ30球団で唯一、ワールドシリーズ(WS)出場経験がない。今回のALCSを制すれば、1977年の球団創設以来48年目で初のWS進出となる。


任寶美 bom@donga.com