ハリス氏「トランプ氏の再選、阻止しなければ」、トランプ氏「所得税をなくす」
Posted October. 23, 2024 09:17,
Updated October. 23, 2024 09:17
ハリス氏「トランプ氏の再選、阻止しなければ」、トランプ氏「所得税をなくす」.
October. 23, 2024 09:17.
by 洪禎秀 hong@donga.com.
11月5日の米大統領選挙を目前に控えた21日、ハリス副大統領は保守的な浮動層、トランプ前大統領は非白人有権者を攻略した。ハリス氏は北東部の「ラストベルト(衰退した工業地帯)」、トランプ氏は南東部の「サンベルト(暖かい気候と日照量の多い地域)」に集中した点も対照的だ。● ハリス氏、ラストベルト3州を回り、浮動層を説得ハリス氏は同日、共和党内の代表的な「反トランプ」人物であるリズ・チェイニー元下院議員と最大激戦州であるペンシルベニア州モルバーン、ミシガン州オークランド、ウィスコンシン州ブルックフィールドで遊説を行った。2人は、「再選すれば初日に政敵への報復を行う」考えを明らかにしたトランプ氏が民主主義を脅かしていると懸念した。ハリス氏は、トランプ氏が「大統領職を利用して私たちを貶め、分裂させた。ホワイトハウスに戻れば、恐ろしい結果につながるだろう」と批判した。また、マイク・ペンス元副大統領、ジョン・ケリー元大統領首席補佐官、ジェームズ・マティス元国防長官、マーク・ミリー元統合参謀本部議長など、トランプ政権の核心人物でさえ、トランプ氏が大統領に適していないと述べたことを強調した。「保守の巨頭」のディック・チェイニー元副大統領の娘であるリズ・チェイニー氏も、トランプ氏の支持者が2020年の大統領選の結果を不服として21年1月6日に連邦議会議事堂に乱入した際、トランプ氏がこれを扇動したこと、女性蔑視などを批判した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領など権威主義的な指導者に近いトランプ氏の外交政策は、「共和党らしくなく危険だ」と批判した。米公共放送NPRは、チェイニー氏が有権者に「ハリス支持」と「保守主義」が両立できるというメッセージを強調したと指摘した。● トランプ氏、ノースカロライナ州で遊説トランプ氏は同日、ハリケーン「へリーン」が直撃したノースカロライナ州の各地を回った。州最大の都市アシュビル郊外のスワナノア、南部グリーンビル、コンコードのキリスト教イベントなどを回り、激戦州の民心を攻略した。バイデン政権のハリケーン対応や被害復旧が遅々として進まないことを強調する狙いがある。特に、スワナノアでは、嵐の後の瓦礫や破壊された住宅を背景に演説し、「バイデン政権が連邦政府の気候災害対応予算を不法移民に使うため、ノースカロライナ州では復旧用に使う金が底をついた」という極右陣営の陰謀論を繰り返した。これまでホワイトハウス、連邦緊急事態管理庁(FEMA)などは、災害救援資金と移民用の緊急資金は別途に運営されているため、極右陣営のこのような主張は虚偽の情報だと何度も反論してきた。しかし、トランプ氏は同日も「彼らが何をやっているのか知らなければならない」と主張した。トランプ氏は同日、黒人、ラテン系が多いニューヨーク・ブロンクスの理髪店で、所得税などすべての税金をなくす代わりに、対中国関税などを上げて充当すると主張した。トランプ氏は、現場で行ったFOXニュースのローレンス・ジョーンズ氏との対談で、「南北戦争直後の19世紀後半の米国は良い国だった。当時は関税だけで、所得税はなかった。今は税金を払う金がない人たちが、税金のために苦しんでいる」と主張した。ただ、米紙ウォールストリート・ジャーナルなどは、現在、老齢年金、医療保険、国防費などの政府支出が急増したと指摘し、関税をいくら上げても他の税に代わるほどの税収を確保する道はないとして、この主張を批判した。
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11月5日の米大統領選挙を目前に控えた21日、ハリス副大統領は保守的な浮動層、トランプ前大統領は非白人有権者を攻略した。ハリス氏は北東部の「ラストベルト(衰退した工業地帯)」、トランプ氏は南東部の「サンベルト(暖かい気候と日照量の多い地域)」に集中した点も対照的だ。
● ハリス氏、ラストベルト3州を回り、浮動層を説得
ハリス氏は同日、共和党内の代表的な「反トランプ」人物であるリズ・チェイニー元下院議員と最大激戦州であるペンシルベニア州モルバーン、ミシガン州オークランド、ウィスコンシン州ブルックフィールドで遊説を行った。2人は、「再選すれば初日に政敵への報復を行う」考えを明らかにしたトランプ氏が民主主義を脅かしていると懸念した。
ハリス氏は、トランプ氏が「大統領職を利用して私たちを貶め、分裂させた。ホワイトハウスに戻れば、恐ろしい結果につながるだろう」と批判した。また、マイク・ペンス元副大統領、ジョン・ケリー元大統領首席補佐官、ジェームズ・マティス元国防長官、マーク・ミリー元統合参謀本部議長など、トランプ政権の核心人物でさえ、トランプ氏が大統領に適していないと述べたことを強調した。
「保守の巨頭」のディック・チェイニー元副大統領の娘であるリズ・チェイニー氏も、トランプ氏の支持者が2020年の大統領選の結果を不服として21年1月6日に連邦議会議事堂に乱入した際、トランプ氏がこれを扇動したこと、女性蔑視などを批判した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領など権威主義的な指導者に近いトランプ氏の外交政策は、「共和党らしくなく危険だ」と批判した。米公共放送NPRは、チェイニー氏が有権者に「ハリス支持」と「保守主義」が両立できるというメッセージを強調したと指摘した。
● トランプ氏、ノースカロライナ州で遊説
トランプ氏は同日、ハリケーン「へリーン」が直撃したノースカロライナ州の各地を回った。州最大の都市アシュビル郊外のスワナノア、南部グリーンビル、コンコードのキリスト教イベントなどを回り、激戦州の民心を攻略した。バイデン政権のハリケーン対応や被害復旧が遅々として進まないことを強調する狙いがある。
特に、スワナノアでは、嵐の後の瓦礫や破壊された住宅を背景に演説し、「バイデン政権が連邦政府の気候災害対応予算を不法移民に使うため、ノースカロライナ州では復旧用に使う金が底をついた」という極右陣営の陰謀論を繰り返した。これまでホワイトハウス、連邦緊急事態管理庁(FEMA)などは、災害救援資金と移民用の緊急資金は別途に運営されているため、極右陣営のこのような主張は虚偽の情報だと何度も反論してきた。しかし、トランプ氏は同日も「彼らが何をやっているのか知らなければならない」と主張した。
トランプ氏は同日、黒人、ラテン系が多いニューヨーク・ブロンクスの理髪店で、所得税などすべての税金をなくす代わりに、対中国関税などを上げて充当すると主張した。トランプ氏は、現場で行ったFOXニュースのローレンス・ジョーンズ氏との対談で、「南北戦争直後の19世紀後半の米国は良い国だった。当時は関税だけで、所得税はなかった。今は税金を払う金がない人たちが、税金のために苦しんでいる」と主張した。
ただ、米紙ウォールストリート・ジャーナルなどは、現在、老齢年金、医療保険、国防費などの政府支出が急増したと指摘し、関税をいくら上げても他の税に代わるほどの税収を確保する道はないとして、この主張を批判した。
洪禎秀 hong@donga.com
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