バイデン米政府が、オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLが中国に販売しようとした半導体製造装置の輸出を遮断した。今年1月から旧式半導体製造装置の輸出が禁止されるが、ASMLの2023年最後の装置輸出まで、米国が阻止に乗り出したのだ。
ASMLは1日(現地時間)、声明を発表し、「オランダ政府が最近、DUV(深紫外線)露光装置の出荷許可を一部取り消した」とし、「最近、米政府との議論を通じて、米国の輸出規制規定の範囲について追加説明を受けた」と明らかにした。旧式のDUVと最先端の半導体EUV(極端紫外線)露光装置は、半導体ウェハに光を当てて微細な回路を刻む装置で、ASMLは世界の露光装置市場をほぼ独占している。
米国は19年にEUV装置の輸出を禁止したのに続き、昨年はDUV装置の輸出を禁止する新たな輸出規制を打ち出した。当初、DUVに対する輸出規制は、今年1月から施行される予定だった。しかし、ASMLが輸出規制の施行を前にオランダ政府の承認を得て、最後のDUV装置の輸出に乗り出したことを受け、米国がこれを遮断したのだ。ブルームバーグ通信は、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が昨年末、直接オランダ政府に電話をかけ、DUV輸出の取り消しを要請したと伝えた。
米国が旧式半導体装置の輸出を遮断するための外交圧力に乗り出したのは、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が、7ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)の先端半導体を搭載したスマートフォンを発売するなど、米国の輸出規制を回避する懸念が高まっているためとみられる。
米国は新年にも、中国に対する半導体規制を強化する方針だ。レモンド米商務長官は昨年12月、ブルームバーグとのインタビューで、中国の先端半導体の技術開発について、「米国は国家安全保障のために可能な限り最も強力な措置を取る」と明らかにした。
ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com
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