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三養、米化学メーカー「ヴァーダント」を3300億ウォンで買収

三養、米化学メーカー「ヴァーダント」を3300億ウォンで買収

Posted December. 19, 2023 08:49,   

Updated December. 19, 2023 08:49

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食品原料を手掛ける三養(サムヤン)グループが米国のスペシャルティ(高付加価値素材)化学メーカーを3300億ウォンで買収し、グローバル市場進出に拍車をかけている。

三養ホールディングスは18日、米「ヴァーダント・スペシャルティ・ソリューションズ」(ヴァーダント)の経営権を3300億ウォンで買収したと発表した。株式100%を買い入れ、三養ホールディングス米国法人の完全子会社として編入させる予定だ。

米テキサス州に本社を置く同社は、皮膚刺激の少ないパーソナルケア用の「両性(陽性または中性)界面活性剤やオイル、ガスなど産業用に使われる非イオン性(水に溶かしてもイオン化されない性質)界面活性剤事業を手掛けている。米国と英国、ドイツに生産工場を保有している。ユニリーバやロレアルなどグローバル企業約1000社を顧客に持ち、従業員は約300人、年間売上は約3000億ウォンに達する。

三養グループは、「スペシャルティ事業の育成とグローバル事業拡大という経営戦略による買収だ」と説明した。同グループは2017年、韓国企業KCIを買収してパーソナルケアスペシャルティ事業に参入し、ヴァーダント買収を通じてグローバル進出のきっかけを作った。


李建赫 gun@donga.com