SKCの子会社であるSKネクシリスは5日、マレーシアの工場でバッテリー素材の銅箔の量産に突入したと明らかにした。マレーシア工場は、銅箔生産のためのSKネクシリスの初のグローバル生産基地だ。年間生産が5万7000トンの規模で、約9000億ウォンの投資金が投入された。銅箔とは銅を薄く伸ばした膜で、バッテリーの陰極材に入る主要素材だ。
マレーシア工場は、規模と構造が同じ第1、第2工場に分かれている。第1工場は5月の試運転と試生産を経て、先月商業運転を開始した。先月23日に初めて出荷された銅箔は現在、大西洋を渡って北米地域に運ばれている。第2工場は、来年第2四半期(4~6月)に完成する予定だ。SKネクシリス側は、「当初第1、第2工場を合わせて、年間5万トンの規模で設計したが、生産性が向上し、5万7000トンへと生産能力が大きくなっている」と説明した。
SKネクシリスは、省エネや人件費などのコスト競争力と地元政府のインセンティブなどを総合的に考慮し、マレーシアをグローバル生産拠点に据えた。マレーシア工場の電力費は韓国の半分以下で、他の東南アジア諸国と比べても70%の水準だという。
SKネクシリスの関係者は、「韓国工場のノウハウを基盤にマレーシアに最適の工程を導入し、生産性を高めた」とし、「電力損失を減らせる多様な技術を適用し、コスト競争力を強化した」と話した。
SKネクシリスは、2020年にSKCに買収されて以来、2021年と昨年、全羅北道井邑(チョルラブクド・チョンウプ)の第5、第6工場を相次いで増設した。グローバル生産体制の構築にも拍車をかけ、来年はポーランドのスタロバボラに年間5万7000トン規模の銅箔工場を完成する計画だ。
パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com