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国防部長官「9・19軍事合意の効力停止を提案」

国防部長官「9・19軍事合意の効力停止を提案」

Posted October. 28, 2023 09:21,   

Updated October. 28, 2023 09:21

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申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官が27日、国会国防委員会の総合国政監査で、2018年の「9・19南北軍事合意」の効力停止を関係省庁と機関に提案したと明らかにした。9・19合意の効力停止をめぐる政府内の議論が急浮上するものとみられる。申氏は就任当時、「最短時間の効力停止」について発言している。申氏は同日、「9・19合意の効力停止をいつ行うのか」という与党「国民の力」の李埰益(イ・チェイク)議員の質問に、「この場で(効力停止)提案を(関係省庁と機関に)したという事実だけを申し上げる」と答えた。そして、「統一部の立場もある。健全な議論の過程を待ってほしい」と述べた。

また申氏は、「北朝鮮が過去5年間、北西島嶼付近で9・19合意を3600件以上違反した」と述べた。さらに、「(合意に規定された西海の)緩衝区域内の北朝鮮の砲撃違反は約110回、砲門開放違反は約3400回」とし、「(合意)内容自体も不利なのに、堅持し続けることに疑問がある」と述べ、効力停止の考えを再確認した。

最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が、「戦争に勝つより平和が本当の安保」と指摘すると、申氏は「世の中が混乱しているのは強盗のせいなのに、警察の防犯活動のせいというのは本末転倒だ」と反論した。さらに、「北朝鮮はもっと大きな強盗をしようと、驚くほど武力を増強してきた」とし、「文在寅(ムン・ジェイン)政権は(9・19合意で)『塀』を取り壊し、『防犯カメラ』をなくした。これを補修しなければならない」と述べ、北朝鮮を繰り返し「強盗」に例えた。

陸軍士官学校(陸士)内の洪範図(ホン・ボムド)将軍の胸像の外部移転に関連し、李氏が「洪範図将軍は敵か」と尋ねると、申氏は「敵ではなく、洪範図将軍がボルシェビキとしての思想を持っていた」とし、「北朝鮮の共産集団から国を救うために先頭に立った陸士であるため、(洪範図将軍は)陸士のアイデンティティと合わないと考えている」と答弁した。

北朝鮮の木船の東海(トンへ・日本海)海上での亡命をめぐり、「国民の力」は「軍の正確な作戦」と軍を支持する立場を表明したのに対し、野党は「明らかな作戦失敗」と攻防を繰り広げた。


尹相虎 ysh1005@donga.com