イスラエルが地上戦を控えてハマス指導部暗殺部隊創設、イスラエル紙報道
Posted October. 24, 2023 08:42,
Updated October. 24, 2023 08:42
イスラエルが地上戦を控えてハマス指導部暗殺部隊創設、イスラエル紙報道.
October. 24, 2023 08:42.
by イ・チョンア記者 clearlee@donga.com.
米国をはじめとする欧米主要国がイスラエルにガザ地区への地上部隊投入の延期を説得する中、イスラエル軍がガザ地区に隠れているハマス指導部除去のための暗殺部隊を編成したという。地上戦のための事前作業とみられている。イスラエル紙エルサレム・ポストなどは22日(現地時間)、イスラエルで治安維持や情報活動などを担う機関「シンベト」が最近、特殊作戦センター「ニリ」を創設したと報じた。ニリは、「イスラエルの栄光は嘘をつかない」という意味のヘブライ語で、第1次世界大戦当時、ユダヤ人地下組織の名前としても使われた。ニリは、イスラエル奇襲を主導したハマスの部隊のうち、キブツ(農場共同体)などで人命を殺害したハマス最精鋭特殊部隊「ヌクバ」のメンバー全員を標的にしたという。最近、イスラエル軍は「ヌクバは、ハマスの高官が抜擢したテロリストで、待ち伏せ、襲撃、侵入、対戦車ミサイルやロケット発射、狙撃などのテロ攻撃を行う」と明らかにした。奇襲攻撃を指揮したハマスの指揮官ムハンマド・デイフ氏、政治指導者ヤヒア・シンワル氏も最優先除去目標になったという。イスラエルのガラント国防相は、彼らを「歩いているが死んでいる人」と表現した。バイデン政権は、人質交渉とガザ地区の救援物資伝達のために地上戦の延期を迫っているが、イスラエルは連日、地上部隊投入の考えを示し、むしろ戦線を拡大する動きを見せた。現地オンラインメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」は22日、イスラエルのヘルジ・ハレヴィ陸軍参謀総長が、「ガザ地区に進入し、ハマスの作戦およびインフラを破壊する」と述べたと伝えた。イスラエルのネタニヤフ首相も、「ハマスはもはや存在しないだろう」とハマス壊滅を再確認した。英紙タイムズは、「ネタニヤフ氏が首相の座を守る道は戦争だけ」とし、ハマスの攻撃を防げなかったという責任を避けるために、ネタニヤフ氏がガザ地区の地上戦強硬論に固執するだろうと指摘した。司法省の無力化を図る司法制度改革の強行処理などで大規模な反政府デモがイスラエルの主要都市で行われるなど、ネタニヤフ氏は今回の武力衝突の前まで政治的に苦境に陥っていた。イスラエルはガザ地区はもとより、西岸地区やレバノン、シリアまで攻撃範囲を拡大している。同日、イスラエル軍は20年ぶりに戦闘機を動員し、ハマスのテロリストが潜伏しているとされる西岸地区のイスラム寺院を爆撃した。また、シリアの首都ダマスカスと北部アレッポにある国際空港2ヵ所に砲撃を加え、運航が停止したと、シリアのメディアが伝えた。レバノンの武装組織ヒズボラとの交戦も激化し、死傷者が増えている。
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米国をはじめとする欧米主要国がイスラエルにガザ地区への地上部隊投入の延期を説得する中、イスラエル軍がガザ地区に隠れているハマス指導部除去のための暗殺部隊を編成したという。地上戦のための事前作業とみられている。
イスラエル紙エルサレム・ポストなどは22日(現地時間)、イスラエルで治安維持や情報活動などを担う機関「シンベト」が最近、特殊作戦センター「ニリ」を創設したと報じた。ニリは、「イスラエルの栄光は嘘をつかない」という意味のヘブライ語で、第1次世界大戦当時、ユダヤ人地下組織の名前としても使われた。
ニリは、イスラエル奇襲を主導したハマスの部隊のうち、キブツ(農場共同体)などで人命を殺害したハマス最精鋭特殊部隊「ヌクバ」のメンバー全員を標的にしたという。最近、イスラエル軍は「ヌクバは、ハマスの高官が抜擢したテロリストで、待ち伏せ、襲撃、侵入、対戦車ミサイルやロケット発射、狙撃などのテロ攻撃を行う」と明らかにした。
奇襲攻撃を指揮したハマスの指揮官ムハンマド・デイフ氏、政治指導者ヤヒア・シンワル氏も最優先除去目標になったという。イスラエルのガラント国防相は、彼らを「歩いているが死んでいる人」と表現した。
バイデン政権は、人質交渉とガザ地区の救援物資伝達のために地上戦の延期を迫っているが、イスラエルは連日、地上部隊投入の考えを示し、むしろ戦線を拡大する動きを見せた。現地オンラインメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」は22日、イスラエルのヘルジ・ハレヴィ陸軍参謀総長が、「ガザ地区に進入し、ハマスの作戦およびインフラを破壊する」と述べたと伝えた。
イスラエルのネタニヤフ首相も、「ハマスはもはや存在しないだろう」とハマス壊滅を再確認した。英紙タイムズは、「ネタニヤフ氏が首相の座を守る道は戦争だけ」とし、ハマスの攻撃を防げなかったという責任を避けるために、ネタニヤフ氏がガザ地区の地上戦強硬論に固執するだろうと指摘した。司法省の無力化を図る司法制度改革の強行処理などで大規模な反政府デモがイスラエルの主要都市で行われるなど、ネタニヤフ氏は今回の武力衝突の前まで政治的に苦境に陥っていた。
イスラエルはガザ地区はもとより、西岸地区やレバノン、シリアまで攻撃範囲を拡大している。同日、イスラエル軍は20年ぶりに戦闘機を動員し、ハマスのテロリストが潜伏しているとされる西岸地区のイスラム寺院を爆撃した。また、シリアの首都ダマスカスと北部アレッポにある国際空港2ヵ所に砲撃を加え、運航が停止したと、シリアのメディアが伝えた。レバノンの武装組織ヒズボラとの交戦も激化し、死傷者が増えている。
イ・チョンア記者 clearlee@donga.com
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