大統領室「医学部定員拡大は避けられない…医療界が無理を言っても解決できない」

大統領室は１７日、２００６年から３０５８人に制限されている医学部の定員拡大問題について、「根拠に基づいて、原則どおり推進する」とし、「医療界で厳しく主張しても、解決できる問題ではない」と明らかにした。尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が、「医師数の増員」が必要だと見ていることが分かった。

大統領室の高官は、「定員拡大は絶対必要なことだ」とし、「２０５０年には医師が２万～３万人不足する可能性があるという推計が出ているだけに、これ以上先送りできる問題ではないと思う」と明らかにした。医療界との緊密な対話を続けながらも、医学部の定員拡大問題は避けないという。大統領室の関係者は、「今、医学部の定員を増やしても医師数は１０年後に増える」とし、「尹大統領も、医学部の定員については、増やさなければならないと考えている。抵抗はあるだろうが、絶対必要なことだ」と明らかにした。

曺圭鴻（チョ・ギュホン）保健福祉部長官も同日、第５回医師人材専門委員会での冒頭発言を通じて、「政府は『小児科オープンラン』や『救急室のたらいまわし』などの現実を厳重に受け止め、医師数の増員をこれ以上先送りできないと判断している」と述べた。与党の院内司令塔である「国民の力」の尹在玉（ユン・ジェオク）院内代表は同日、国政監査の対策会議で「現在の医療サービスの状況や未来の医療需要傾向を見ても、定員拡大が問題解決の大前提であことはあまりにも明確だ」とし、「現在と未来の国民健康権を守るために、医師数の拡大は避けられない」と強調した。それと同時に医療界の反発を考慮し、「政府と医療界は、ストライキではなく対話を通じて問題を解決していくことを期待する」と話した。

大韓医師協会は、政府が医学部の定員拡大を一方的に推進すれば、ゼネストも辞さないという立場だ。医協は同日、ソウル龍山区（ヨンサング）の医協会館で、「医学部定員拡大への対応のための緊急医療界代表者会議」を開き、対策作りに乗り出した。


イ・サンホン記者　チェ・ヘリョン記者 dapaper@donga.com