米、イラン資金６０億ドルを再凍結…イラン「新戦線が開かれる」と警告

米国がパレスチナ武装組織「ハマス」の背後にあると名指しているイランを対象に、６０億ドル（約８兆ウォン）規模の原油輸出代金を再び凍結した。ハマスのイスラエル攻撃に介入したという情況は明らかになっていないが、中東戦争にこれ以上参加できないよう先制措置を取ったのだ。イランはイスラエルに向かって、「ガザ地区を攻撃し続ければ、新しい戦線が開かれるだろう」とし、拡大を警告した。

１２日、ブルームバーグなどの外信によると、米財務省のウォーリー・アデエモ次官は同日、与党民主党の下院議員らと面会し、「米国とカタール政府は、カタール銀行に預けられた６０億ドル（約８兆ウォン）をイランが使用できないよう凍結することで合意した」と明らかにした。

これに先立って米国は先月、イランと米国人の収監者交換交渉を妥結し、人道主義の用途にのみ使用するという条件で、韓国に縛られていたイランの原油輸出代金６０億ドルをカタール銀行を通じてイランに提供することを決めた。だが、「６０億ドルのハマス流入説」に続き、イランの戦争支援の可能性が大きくなると、バイデン政権が再凍結決定を下し、イランを圧迫したのだ。

イランは、米国の圧力にもかかわらず、戦争介入の可能性を警告した。イランのアミール・アブドラヒアン外相は１２日、レバノンの首都ベイルートでレバノンの高官らと会談した。この席には、ハマス代表部とパレスチナの別の武装組織イスラミック・ジハード（ＰＩＪ）も出席した。

アルジャジーラによると、彼は出席者らに「（イスラエルの）ガザ地区に対する攻撃と戦争犯罪、封鎖措置が続けば、新たな戦線が開かれる可能性が高い」と戦争拡大の可能性を取り上げた。その直後、取材陣に対して「残りの『軸』の対応を受けることになるだろう」とも話した。レバノンの親イランの武装組織ヒズボラなどの介入可能性に言及したものとみられる。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com