ＡＩの世界的権威が警告、「ＡＩの発展速度が速すぎて、開発者の倫理性認証が必要」

人工知能（ＡＩ）研究の世界的権威者であり、「ディープラーニングの先駆者」に挙げられるカナダ・モントリオール大学のヨシュア・ベンジオ教授（写真）が、「ＡＩの発展速度を予測したならば、有用性より安全を優先視しただろう。一生ＡＩを研究してきた私の人生が道に迷っている」と懸念を示した。

ベンジオ教授は、先月３０日（現地時間）、英ＢＢＣとのインタビューで、「速いスピードで発展するＡＩが、悪意を持って人類に積極的に害を及ぼしかねない」と警告した。ベンジオ氏は、「私にアイデンティティと方向性を付与したことが、もはや明確ではない。現在、ＡＩの発展速度はこの業界に従事する多くの人々にとって大きな挑戦だ」と話した。

ベンジオ氏は、「今からでも、ＡＩの危険を管理するために、政府はＡＩ関連産業群にある会社を法的に登録し、彼らが何をしているのか追跡し監視できなければならない」と強調した。ＡＩを開発する人々も、倫理訓練など「倫理性認証」を受けた後に働くようにしなければならないと話した。

同日、ベンジオ氏は、オープンＡＩのサム・アルトマン最高経営者（ＣＥＯ）、グーグルのデミス・ハサビス・ディープマインドＣＥＯなど、ＡＩ業界の大物３５０人余りと共にＡＩによる人類絶滅の危険を警告する宣言を発表した。彼らは宣言で、「ＡＩの統制は、伝染病や核戦争に備えるように世界の最優先課題にならなければならない」と強調した。


イ・チェワン記者 chaewani@donga.com