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「平昌!」五輪開催決定を発表したジャック・ロげ前IOC会長が死去

「平昌!」五輪開催決定を発表したジャック・ロげ前IOC会長が死去

Posted August. 31, 2021 07:28,   

Updated August. 31, 2021 07:28

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国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ前会長(写真)が29日(現地時間)、亡くなったとAP通信が報じた。享年79歳。

ベルギー生まれのロゲ氏はヨットのベルギー代表選手を経て整形外科医として活動した。1968年のメキシコ五輪、1972年ミュンヘン五輪、1976年モントリオール五輪の夏季五輪3大会に出場したオリンピアン出身だ。

1991年にIOC委員に選出された氏は、1992年にボードゥエン・ベルギー国王からナイト爵を授かった。2001年7月16日、モスクワで開かれたIOC総会で韓国の金雲龍(キム・ウンヨン)IOC理事と戦った会長選を制してIOC会長に選出された。その後2013年9月に退任するまでの12年間、IOC会長に在任した。2002年に伯爵に叙された。2011年のIOC総会で平昌(ピョンチャン)を2018年冬季五輪の開催地として発表した。

ロゲ氏は在任中、前任のIOC会長が腐敗に関与し、薬物退治を疎かにしたという批判を受けたのに対し、積極的な腐敗と薬物追放に取り組み、「ミスタークリーン」というニックネームで呼ばれた。

在任中に国際人権団体が中国とロシアの人権抑圧に声を出さなかったと非難したが、氏は「IOCは政府や政治組織ではなく、スポーツ組織だ」として政治的中立路線を明確にしたが、これは現在までIOCの基本路線となっている。


李元洪 bluesky@donga.com