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非首都圏の予防的な距離確保の強化で第4波の全国的流行を阻止せよ

非首都圏の予防的な距離確保の強化で第4波の全国的流行を阻止せよ

Posted July. 13, 2021 07:58,   

Updated July. 13, 2021 07:58

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首都圏での超強力な距離確保第4段階が初めて実施された昨日、新型コロナの新規感染者が月曜日では過去最多となる1100人を記録した。6日連続で4桁の感染者が出たのは、新型コロナの感染が拡大して以来初めて。特に、非首都圏の感染者の割合は27.1%と次第に増加し、首都圏中心の第4波が全国に広がる兆しを見せている。

非首都圏の1日の感染者発生規模は300人前後で、今月1日の112人に比べると10日間で3倍増加した。首都圏と同様、保育所や飲み屋、工場、会社など日常のいたるところで散発的な感染が相次いでいる中、夏休みシーズンを迎え、他の地域から集まった観光客が、感染拡大のペースを加速させている。済州(チェジュ)の場合、今月発生した感染者10人中4人以上が首都圏など他地域の居住者だった。釜山(プサン)と大田(テジョン)に続き、済州と忠清南道(チュンチョンナムド)は昨日、「距離確保」を第2段階にあげた。

しかし、この程度で全国的な流行を防げるか疑問だ。第2段階は8人まで集まりが可能で、飲食店と遊興施設は夜12時まで営業できる。残りの地域は、大半が集まりの人数と営業時間に制限のない第1段階の距離確保を実施しており、首都圏の住民が第4段階の規制を避けて集まる可能性が高い。韓国道路公社によると、先週末に首都圏を抜け出した車は73万台で、前の週より3万台増加した。江原道(カンウォンド)や済州はじめ人気休養地の宿泊施設は、大半が予約でいっぱいだという。今後2週間、拡大ペースを抑えなければ、今月末から2100万人を対象に再開される本格的なワクチン接種も、医療スタッフの不足で支障を来たさざるを得ない。流行局面を安定的に統制するためには、非首都圏の距離確保を、手遅れになる前に強化しなければならない。

20代や30代の感染者が急増し、軽症感染者向けの生活治療センターが飽和直前に到達したため、「病床の自転車操業」状態が続出している。政府は病床に余裕があると言うが、現場では京畿道(キョンギド)で発生した感染者を、近くは忠清北道提川(チュンチョンブクド・ジェチョン)、遠くは往復10時間の大邱(テグ)に移送することも起きている。感染後、入所まで3~4日待ちとなるケースもあるという。非首都圏感染者が増加傾向にある上、デルタ変異株の感染拡大ペースが速い。生活治療センターの病床と移送人員、車両拡充を急がなければならない。