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日本から全量輸入していた半導体素材、三星が中堅企業と連携し国産化

日本から全量輸入していた半導体素材、三星が中堅企業と連携し国産化

Posted June. 09, 2021 08:16,   

Updated June. 09, 2021 08:16

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三星(サムスン)電子が、日本とドイツから全量輸入していた半導体のコア素材「高純度塩化水素」を韓国中堅企業ペクグァン産業と提携して国産化に成功した。2019年7月に日本が半導体素材の輸出規制に乗り出したことを受け、開発に乗り出してから2年間あまりで、日本への依存度の高かった素材の国産化の成果を上げたのだ。

8日、三星電子や半導体業界によると、両社は高純度塩化水素を三星電子の半導体設備に実際に採用する品質テストを最近完了した。今年下半期(7〜12月)中に最終契約を交わす予定だ。

高純度塩化水素は、半導体製造工程のうち、ウエハーに描かれた半導体回路だけを残し、不要な部分を腐食させて削り取る蝕刻液として使われる。三星電子はこれまで、協力会社のソルブレインを通じて、日本の東亜合成、ドイツのリンデなどの製品を輸入してきた。昨年の輸入規模だけでも約570億ウォンに上るという。三星電子の関係者は、「主要素材の単一国家への依存度を下げ、供給先を多角化したことに意味がある」と語った。

高純度塩化水素は、日本が輸出規制を行った品目ではない。日本政府が高純度フッ化水素など、日本が独占していた一部の主要素材の輸出を制限すると、三星やSKハイニックスなどは不確実性を減らすため、供給網を点検し、国産化や多角化に乗り出してきた。昨年から韓国半導体素材企業のソルブレイン、SKマテリアルズ、トンジンセミケムなどが次々とフッ化水素などの素材国産化の成果を出している。


郭道英 now@donga.com