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終わりなき戦い、6年目を迎えるダ・ヴィンチ作「サルバトール・ムンディ」めぐる訴訟

終わりなき戦い、6年目を迎えるダ・ヴィンチ作「サルバトール・ムンディ」めぐる訴訟

Posted June. 01, 2021 08:13,   

Updated June. 01, 2021 08:13

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CNNが先月30日(現地時間)報じたところによると、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品とみられる「サルバトール・ムンディ」など38作品の取引をめぐって6年にわたり訴訟が続いている。訴訟は、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)、ドミトリー・リボロフレフとスイスのアートディーラー、イヴ・ブービエ氏の間で起こっている。

先に訴訟を起こしたのはリボロフレフ氏。プロサッカークラブ「ASモナコ」のオーナーでもある氏は、ブービエ氏が自分に作品を売る際に、10億ドル(約1兆1500億ウォン)近くも価格を水増ししたとして、2015年にモナコとシンガポール、香港などで訴訟を提起した。

ブービエ氏は2013年に8000万ドル(約893億ウォン)でサルバトール・ムンディを購入した後、リボロフレフ氏に1億2570万ドル(約1432億ウォン)で売り渡した。リボロヴレフ氏は、この価格が不当だと主張している。ただ、この作品を2017年にオークションにかけて4億5000万ドル(約5026億ウォン)で売却した。

ブービエ氏は、リボロフレフ氏の主張に対し「(二人の取引は)ディーラーの眼識に基づいた正常な取引だった」とし、「リボロフレフが今までいかなる司法当局も説得できていないのは、これを証明する」と反論した。ブービエ氏は、自身のビジネスと名誉を傷つけたとしてリボロヴレフ氏を相手に訴訟を起こすとCNNに明らかにした。


金民 kimmin@donga.com