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李住烈韓銀総裁「機を逸してはならない」、年内の利上げを示唆

李住烈韓銀総裁「機を逸してはならない」、年内の利上げを示唆

Posted May. 28, 2021 08:09,   

Updated May. 28, 2021 08:09

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韓国銀行(韓銀)の李住烈(イ・ジュヨル 総裁が、年内の基準金利引き上げの可能性を示唆した。新型コロナウイルス禍を克服する過程で供給された金が、家計負債の急増やインフレなどほかの危機を誘発しないよう、適切な時期に金利を引き上げることができることを示唆したのだ。

李総裁は27日、韓国銀行金融通貨委員会が基準金利を年0.5%に据え置いた後、記者懇談会を開き、「年内の(金利)引き上げ如何は経済状況の展開にかかっている」と述べた。基準金利は、昨年5月に年0.75%から0.5%へと引き下げられた後、1年間据え置かれた。韓銀は同日、今年の韓国経済成長率を2月の予測値より1.0%ポイント高い4.0%と見込んだ。

李総裁は、「新型コロナに伴う景気低迷の可能性に備えるため、異例の水準に通貨政策を緩和したが、景気が好転すれば、異例の状況に適切な措置を取るのが当然だ」とし、「経済状況に合わせて金利政策の正常化を急ぐことはないが、機を逸してはならないと考えている」と語った。

ただ、「正常化を急ぎすぎてはならないが、景気回復に支障を与えては困る」とし、「金利を引き上げれば家計の利子返済の負担は大きくなるが、家計負債の増加傾向が続けば副作用がもっと大きく、これを調整するためにはもっと大きな代価を払わなければならない」と語った。同日、総合株価指数(コスピ)は前日より2.92ポイント(0.09%)安の3165.51で取引を終えた。


宋忠炫 balgun@donga.com