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韓銀、8月からデジタル通貨の模擬実験

Posted May. 25, 2021 08:24,   

Updated May. 25, 2021 08:24

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韓国銀行(韓銀)は8月から、中央銀行が発行するデジタル通貨「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」の模擬実験を始める。韓銀は初の模擬実験について、「CBDCの発行を前提にしたものではない」とひとまず一線を画した。

韓銀は24日、「8月中にCBDCのシミュレーション研究に着手し、12月までCBDCの基本機能についての第1段階の実験を終える計画だ」と明らかにした。韓銀は、仮想空間(公共クラウド)にCBDC実験環境を整え、利用者が持っている銀行預金をCBDCに交換したり、CBDCで商品やサービスを購入できるようにする予定だ。これによりCBDCの活用性、技術的妥当性等を見ていくという。CBDCとは、中央銀行が電子的形態で発行する通貨で、仮想通貨と異なり信用リスクがない。

来年は第2段階実験を開始し、国家間のCBDC送金、インターネット使用が不可能な環境でオフラインCBDC送金・決済等についてもテストを行う。韓銀は今回の研究依頼のため、予算を最大49億6000万ウォン割り当てた。

韓銀は、現時点でCBDC発行の必要性は大きくないと説明した。韓銀の関係者は、「将来支払い決済環境が変わる場合に備えて研究している」とし、「今後現金利用の割合が大きく減少する状況になった場合は、CBDCが安全な資産であり支給手段として機能するものと期待している」と語った。


朴熙昌 ramblas@donga.com