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米中が国連安保理で衝突、人権問題巡り

Posted May. 10, 2021 08:29,   

Updated May. 10, 2021 08:29

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国際秩序と人権を強調してきた米国が国連で、中国、ロシアと衝突した。米国が国際法違反と人権侵害問題をめぐって、事実上、両国を念頭にして批判を強め、これに反発した中国、ロシア外相が対抗し、緊張が高まった。

 

7日(現地時間)、APやロイター通信によると、国連安全保障理事会の多国間主義に関するオンライン会合で、ブリンケン米国務長官は、「国連加盟国、特に安保理常任理事国がルールを破り責任を免れることがあれば、他の国が破っても罰せられないという誤ったメッセージを送ることになる」と訴えた。特に、中国の新疆ウイグル族への弾圧を念頭に、「内政不干渉を理由に、自国民を奴隷化し、拷問し、民族浄化など人権を侵害することは認められない」と攻撃した。これに対して中国の王毅外相は、「世界を理念によって分けることは多国間主義の精神に反する」とし、「世界のすべての国は、米国が多国間主義の実践に貢献することを望んでいる」と反論した。

ロシアのラブロフ外相も攻撃に加勢した。ラブロフ氏は、バイデン米政権の「民主主義首脳会議」開催計画について、「イデオロギー的基準によって新たに特殊利益集団をつくるもの」とし、「これは、統合アジェンダを必要とする現在の世界を分裂させ、国際的緊張を一層悪化させかねない」と主張した。

中国は、米国、英国、ドイツの主導で開かれる新疆ウイグル民族支持のイベントに参加しないよう国連加盟国に呼びかけたと、ロイター通信などが8日付で報じた。米国、英国、ドイツの国連大使らは12日、国際人権団体と共にオンライン会合を開き、ウイグル族の人権保護を議論する予定だ。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com