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中国、人口14億人下回る、「世界トップ」の座をインドに明け渡すか

中国、人口14億人下回る、「世界トップ」の座をインドに明け渡すか

Posted April. 29, 2021 08:21,   

Updated April. 29, 2021 08:21

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中国の人口が14億人を下回り、近く「世界トップの人口大国」の座をインドに明け渡すものとみられる。中国の人口が減少したのは、1950年代末に毛沢東の大躍進運動が失敗して数千万人が餓死し、人口が減少して以降初めて。中国は急な人口減少が、経済、社会全般に及ぼす悪影響を懸念している。

 

英フィナンシャル・タイムズは27日、中国の人口政策に詳しい消息筋を引用して、「中国当局の人口調査の結果、昨年末を基準に中国の人口が14億人を下回ったことが分かった」と報じた。中国は10年に1度人口統計調査を実施し、昨年11月に第7回人口統計調査を終えた。中国国家統計局は、この結果を今月初めに発表する予定だったが、準備作業がさらに必要だとして突然延期した。国家統計局の劉愛華報道官は16日、記者会見で、「第7回調査の結果は以前の調査に比べて多くの細部情報を含むことになる。そのため準備に時間がかかる」と話した。

同紙は、「中国で人口統計は最も敏感な資料の一つと見なされている」とし、「急激な人口減少が及ぼす影響や対策などに対し、関連省庁の意見が一致するまで調査結果が公開されない可能性が高い」と伝えた。

 

中国の人口が14億人を下回れば、世界2位の人口大国であるインド(約13億9千万人)に近く追い越されるものとみられる。短期の処方で人口減少を防ぐことは事実上不可能なためだ。中国は1978年に、急速な人口増加を抑制するために「一人っ子」政策を施行した。しかし、出産率の減少傾向が明確になり、2016年に「二人っ子」政策に切り替えた。しかし、中国の新生児数は2017年から3年連続で減少した。このため、中国の専門家たちの間では、産児制限政策を完全になくさなければならないという声が力を得ている。現在、中国では3人目以上の場合は罰金が科される。

中国の人口問題を研究してきた米ウィスコンシン大学マディソン校の易富賢研究員は最近、香港メディアのインタビューで、「中国は今回の人口調査の結果によって、人口政策を調整することになるだろう。出産を制限する家族計画法は歴史に消えるだろう」と見通した。


金祺容 kky@donga.com