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KT・SKT・三星電子、災害通信の全国網を世界初開通

KT・SKT・三星電子、災害通信の全国網を世界初開通

Posted April. 27, 2021 08:20,   

Updated April. 27, 2021 08:20

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KTとSKテレコムは26日、三星(サムスン)電子と共に自然災害などの災害事故に対応するための国家災害安全通信の全国網を、世界で初めて開通したと発表した。

災害安全通信網とは、山火事や地震などさまざまな中大型災害が発生した際、統合現場指揮体系を構築するなど、効果的に対応するため、韓国政府が主導して構築した次世代無線通信網だ。2014年のセウォル号惨事をきっかけに、複数の機関が共同で使用できる災害通信網の必要性が持ち上がり、事業が推進された。

今回構築された通信網は、警察、消防、国防、鉄道、地方自治体など8大分野の333の国の機関の無線通信網を一つに統合する。モバイル通信標準化国際協力機構(3GPP)が制定した災害安全通信規格に合わせて構築され、全国の国土と海上で使用できる。KTはA区域(ソウル、世宗、済州など)とB区域(京畿道、江原など)、SKテレコムはC区域(釜山、仁川など)網の構築を担当した。三星電子は、基地局機器を供給した。

C区域は3月に開通し、残りの区域は最近構築された。災害網運営センターをソウルや大邱(テグ)、済州(チェジュ)の3カ所に設置し、機器も二重に構成され、トラブルが発生しても中断しないように設計された。最大で2500個の端末に対してリアルタイムの通信が可能であり、端末間の直接通信もサポートしているので、無線基地局とつながりにくい山岳や地下などでも要員間の通信が可能である。


李建赫 gun@donga.com