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バイデン氏の警告に北朝鮮が追加挑発脅迫、墓穴を掘るのはやめよ

バイデン氏の警告に北朝鮮が追加挑発脅迫、墓穴を掘るのはやめよ

Posted March. 29, 2021 08:44,   

Updated March. 29, 2021 08:44

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北朝鮮は27日、バイデン米大統領が「北朝鮮の挑発に相応の対応」を警告したことに対して、「わが国の自衛権に対する露骨な侵害であり、挑発だ」と牽制した。北朝鮮は、李炳哲(リ・ビョンチョル)朝鮮労働党書記の談話を発表し、「米国の新政権が第一歩を誤って踏み出した」とし、「前後の計算もできず、むやみな発言を続ける場合、良くないことに向き合うことになるだろう」と追加挑発を警告した。ホワイトハウスは、対北朝鮮政策の見直しと関連して、「最終段階に入った」と繰り返し確認した。

北朝鮮の反発は、米国の新政権が発足するたびに使ってきた挑発パターンだ。特に、バイデン政権の対北朝鮮政策の完成が最終段階に入ったため、「米新政権」の対応を推し量り、先制的圧迫で今後の米朝関係で有利な位置を探るという計算だ。今後、交渉のテーブルに座っても「自衛権に属する正常な兵器の実験」は議論の対象にならないと釘をさしておくということだが、常にそうだったように、そのような脅迫が通じることはない。

 

バイデン政権は、北朝鮮の言葉の爆弾と武力示威の挑発にもかかわらず、非常に一貫して節制された対応をしている。即興的なツイッター応酬や軍事オプションの指示で対応した先の政権とは全く異なる。できるだけ北朝鮮を刺激せず、一方で同盟との共同対応を強調している。バイデン氏も、「相応の対応」を明らかにしながらも「非核化外交」に触れ、対話の扉を開けている。

 

その代わりにバイデン政権は、国際ルールと多国間協力の原則により、国連次元の対応に乗り出した。国連安全保障理事会に直行するよりも、先にその制裁委員会の招集を求め、自然に北朝鮮の弾道ミサイル挑発に対する専門家パネルの調査開始という合意を引き出した。冷静できめ細やかに圧力をかけていく節制されたリーダーシップ外交だ。

北朝鮮は、このようなバイデン式自制外交を誤って判断してはならない。バイデン外交安保チームはこれまで、オバマ政権での「戦略的忍耐」を繰り返さないと強調してきた。北朝鮮に対する忍耐が傍観や無視に流れ、核能力だけを育てたという反省の下、核問題の解決に向けた対話と圧力の間で幅広いオプションを含む戦略を整えている。北朝鮮の妄言は、その選択の幅を狭め、強硬策に追い込み、自らの首をしめる結果を生むだけだ。