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韓米合同軍事演習の縮小に対する北朝鮮の返事は「生まれつきの馬鹿」  

韓米合同軍事演習の縮小に対する北朝鮮の返事は「生まれつきの馬鹿」  

Posted March. 17, 2021 08:17,   

Updated March. 17, 2021 08:17

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏が16日、韓米合同軍事演習を非難し、「3年前の暖かい春の日に戻ることは容易ではないだろう」と述べた。与正氏は、文在寅(ムン・ジェイン)政府に対して、「生まれつきの馬鹿」、「狂犬」と暴言を吐き、「任期の末期に入った南朝鮮当局の行く末は非常に苦痛で平坦ではないだろう」と警告した。また、「初めから面倒な仕事をつくらない方がよい」とし、バイデン米政権を激しく批判した。

 

政府は今回の韓米合同軍事演習を野外起動なく防衛的性格のコンピュータシミュレーション訓練に縮小して実施したが、与正氏はこれを評価するどころか嘲弄で応えたのだ。にもかかわらず、政府高官は、「南北首脳が板門店(パンムンジョム)宣言と平壌(ピョンヤン)宣言を確認することが目標」とし、南北首脳会談を再び推進する意向を明らかにした。相次ぐ北朝鮮の「対南叩き」と警告にもかかわらず未練を捨てることができないのは、政府が夢と理想に酔い浸って現実感覚を失ったのではないかという疑念を抱かせる。

与正氏が米国務、国防長官の訪韓の前日に談話を出したのは北朝鮮のお決まりの手だ。与正氏は昨年12月、米国務副長官の訪韓に合わせて談話を出したが、北朝鮮に少しでも有利な局面を作ろうとしたのだ。与正氏が、「今後の南朝鮮当局の態度と行動に注目する」とし、9・19南北軍事合意を破棄する可能性まで取り上げたのは、文政権が米国に制裁緩和を説得してほしいという圧力であり、バイデン政権もこれに対して進展した立場を示すよう求めることに相違ない。これは、新型コロナ禍と貿易封鎖による北朝鮮の苦痛がそれだけ深刻という意味でもある。

 

北朝鮮の韓米への激しい対応は受け入れられないが、北朝鮮の圧迫術策に振り回されてはならない。何より重要なことは、長期間停滞した米朝間の非核化対話を再開することであり、今回の韓米の会談では、この糸口を見出すことに議論が集中されなければならないだろう。北朝鮮も対話のムードづくりを台無しにする軽薄な発言を控えなければならない。このような行動は、米政権交代後も微弱ながら継続してきた米朝間の信頼の紐を弱めることになるだけだ。