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変異ウイルスが拡散している中でのワクチン混乱、懸念される旧正月連休の防疫

変異ウイルスが拡散している中でのワクチン混乱、懸念される旧正月連休の防疫

Posted February. 06, 2021 08:14,   

Updated February. 06, 2021 08:14

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食品医薬品安全処の中央薬事審議委員会がアストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの許可を勧告した。しかし、65歳以上の高齢層の接種については、「有効性を判断する資料を補充し、予防接種専門委員会で議論しなければならない」とした。高齢層に接種してもかまわないと勧告した1次諮問会議とは違って、安全性は認めるが、実際に有効かどうか資料が不十分と見た。最終点検委員会で高齢層の接種を許可する可能性もあるが、高齢層の接種拒否につながる可能性を排除できない状況だ。

ワクチンの確保にも変数が生じた。ワクチンを公平に分配するための国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」によると、6月までに国内に入ってくるワクチンは約135万人分。当初、政府がコバックスから供給されるとした1千万人分の約7分の1だ。政府は今年前半に850万人の高齢層を含め1030万人に接種を実施する計画だった。ワクチン接種を開始する前に支障が予想される。ワクチンは安全性と有効性の検証結果によって接種対象者の優先順位を柔軟に調整し、安全で効果的な接種がなされるようにしなければならない。

 

変異ウイルスの地域社会の拡大も始まった。これまで英国やブラジル、南アフリカ共和国発の国内変異ウイルス感染者は計39人。防疫当局は、感染者の自家隔離規則違反を管理できずに広まった責任を認めた。彼らが地域で接触した人から追加感染者が発生する恐れがある。これまで、海外で変異ウイルスの警告ベルがずっと鳴っていたにもかかわらず、生温い対応をした結果だ。変異ウイルスは伝播力が強く、ワクチンを無力化する可能性があり、検疫過程で徹底して防ぎ、確実に感染者の管理もしなければならない。

 

専門家たちは、旧正月の連休がコロナ再拡大のヤマになると見ている。最近1日平均400人台の感染者が発生しており、旧正月の連休が昨年の秋夕(チュソク)の連休(平均62.4人)よりコロナ感染拡大に脆弱だということだ。政府は5人以上の集まりの禁止を含め、現行のソーシャルディスタンシング(首都圏2.5段階、非首都圏2段階)を旧正月の連休まで延長し、故郷および知人訪問を自制するよう呼びかけている。コロナ事態が1年以上続き、経済的被害と心理的疲労が甚大だ。しかし、さらに大きな被害を防ぐために、国民皆が防疫規則を遵守し、「春の流行第4波」を防がなければならない。